2013年07月19日(金) |
どうすれば砂漠を緑化できるのか? |
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もしも広大な砂漠地帯を緑化して耕地に転用できるならば世界の食糧生産は飛躍的に増加するだろう。しかし、それはきわめて困難である。むしろ世界の砂漠によって占められる面積はどんどん広がってるのである。
水さえあればなんとかなる。そこには太陽光はたっぷりある。だから水を供給すれば良いのだが、その結果どうなったのか。灌漑のために大量の水を川から奪った結果、アラル海が干上がってしまうという自然破壊も起きているだけに水は奪い合いの対象である。
砂漠に水をまいてもたちまち地中に吸い込まれるか、あるいは蒸発してしまう。植林によって砂漠化を食い止めるのはかなり長期間の努力が必要である。今あるさまざまな技術を活用してどうやって水を効率的に使えば良いのか。それが困難だからこそ砂漠の緑化は進まなかったのである。その問題点を一気に解決する新技術をパナソニックと京都大学が共同で開発したのだ。読売新聞の記事を引用しよう。
世界初、砂漠で農業「魔法の砂」…雨水再利用も
パナソニックと京都大学は、水をはじく特殊な処理をした砂を使い、雨が少ない乾燥地帯でも農業ができる世界初の技術を開発した。
炊飯器の内釜などを表面加工する技術を応用し、水は通さずに空気だけを通す砂の層を作ることに成功した。地面に染みこんだ雨水を回収して再利用できるほか、塩分を含んだ地下水の土壌への浸入も防げるという。
農業関連のノウハウを持つ商社などと連携し、アフリカや中東、中央アジアなど、農作物の栽培が難しい乾燥地域での農園造成サービスなどを提供する計画で、2016年度の事業化を目指す。
炊飯器の内釜は、焦げや汚れがこびりつかないよう、はっ水性物質でコーティングしている。これをヒントに砂粒の表面を数ナノ・メートル(ナノは10億分の1)の厚さのはっ水性物質で均等に包むことで、砂の層(約5センチ)にはじかれた水は染みこまず、浮き上がる仕組みを開発した。
(2013年7月18日17時53分 読売新聞)
この緑化技術を使えば、広大な不毛の砂漠も緑の沃野に変えることが可能かも知れない。人類の懸案である食糧問題を解決できる可能性のある研究なのだ。
ただ、この「水は通さないで空気だけ通す」という砂は我々日本人にとってもっと大切な目の前の問題に活用できるのではないだろうか。それは福島原発である。原発の地下から放射能汚染された地下水が海へとどんどん流出してるということだが、海と原発の間にこの砂を詰めて「水を通さない層」を作れば、これ以上の地下水を通じた海洋汚染は防げるはずである。今すぐに政府は福島原発への使用をパナソニックと京都大学に持ちかけるべきなのだ。必要なら研究資金も出して緊急の問題を解決するために使わせてもらうべきである。遠い砂漠のことよりも、目の前の福島のことをまず考えてもらいたいのである。
またこの技術はプロ野球のスタジアムにも活かせないだろうか。グラウンドが水をはじくので簡単に整備できるとかいうふうに工夫次第で活用の場面は増えそうな気がするのだ。ぜひとも京都大学には巨額の研究補助金を出してやって欲しい。そうして大きく地球環境の向上に貢献できるのだから。
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