2013年07月01日(月) |
テキ屋とヤクザはお友達なのか? |
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神社の境内に露店を出すテキ屋の方々と暴力団関係者は密接なつながりを持つというのは一種の常識だとオレは思っていた。ただ、表向きは「関係ない」ということになっているわけで、確か大阪市でも中之島の「光のルネサンス」に店を出した露天商にも暴力団関係者がいるとかいうことで問題になったことをオレは覚えている。
ああいう露天商の店はなぜぼったくり価格なのか。それは競争原理が働かないからである。だからオレは今の暴力団を介した談合システムをぶっこわしてしまい、一般人が誰でも自由に参入できるようにしてもらいたいと思っている。
その露天商の組合と暴力団のつながりが朝日新聞で報道されたことでオレは「これでヤクザとの関係を絶てる」と少し期待したのだが、なんとその記事に関わった新聞記者に対して個人的な脅迫という方法で攻撃してきたのである。読売新聞の記事を引用しよう。
家族終わらせたる…朝日記者脅迫で露天商逮捕
兵庫県公安委員会が、山口組系暴力団に用心棒代名目で約350万円を支払ったとして県内の露天商らでつくる「兵庫県神農商業協同組合」の名前を公表したことに関連し、県警暴力団対策課は30日、取材した朝日新聞の男性記者(30)を威迫したとして、露天商の同県加西市、伊藤哲也容疑者(48)を脅迫容疑で逮捕した。
容疑を認めているという。
発表では、伊藤容疑者は6月29日午後1時5分頃、記者の携帯電話に電話をかけ、「大げさに書きやがって」「こっちにも家族はおるねんぞ。あんたの家族も1週間以内に終わらせたる」などと脅した疑い。
朝日新聞は6月27日の夕刊で、公安委が組合名を公表する方針を報道。県警によると、記者は組合幹部に取材する際、携帯電話番号が記された名刺を渡していた。伊藤容疑者は組合員ではなく、この幹部から番号を聞いたとみられるという。
朝日新聞社広報部は「記事に関して記者を脅迫することは許し難い行為であり、厳正な捜査を求めます」とコメントしている。
(2013年6月30日22時50分 読売新聞)
さて、これで「兵庫県神農商業協同組合」はかなり不利な立場に追い込まれたわけだが、確か以前の朝日新聞の報道ではこの団体は過去にも暴力団との関わりを指摘されたことがあり、改善を求められていたのに癒着を断ち切れなかったことが問題視されていたと思うのだ。もちろん癒着を断ち切れないのはそれが長年の慣行であっていまさら急に縁を切るわけにもいかないからなのだが、それを問題視するならば露天商の存在をすべて否定し、ルミナリエなんかの出店をなくすとかいう方向にするしかないとオレは思うのである。どうせ出すなら大学の学園祭の模擬店みたいにそれこそ素人手作りの店だけでいいじゃないか。
渥美清が長年演じていた「フーテンの寅さん」が登場する映画「男はつらいよ」のシリーズには寅さんと暴力団関係者の関わりは登場しない。たいした効果のない薬を口上でだまして売りつける行為は明らかに「薬事法違反」だと思うのだが、それを突っ込むのは「野暮」である。映画というフィクションだから許されるものであり、現実の露天商で販売されている食品や商品が厳密に衛生基準を満たしているかというと疑問である。学校の文化祭で食品を扱う模擬店を出す場合、必ず調理スタッフは検便などの検査を受けることが義務づけられるのだが、露天商がすべてそうしたチェックを介してるかどうかは疑問である。
「兵庫県神農商業協同組合」を排除すれば、兵庫県で多くの露天商が集まる大がかりなイベントはもはや開催不可能となってしまうかも知れない。それをお客さんたちはどう思うだろうか。
オレが納得できないのはこうした暴力団排除という動きがいつも中途半端なことである。暴力団組織そのものが非合法で許されないとするならば法律で「暴力団防止法」でも作って全員逮捕して解散に追い込んだらいいのである。しかしその存在自体は規制の対象ではない。むしろ警察によって認定されているのだ。だったら暴力団の支配の及ぶ範囲に対して法的規制を設けることの方が現実的な対応である。
覚醒剤の流通に暴力団組織が関わってることは確実なのにそこまで捜査が及ぶことはない。捕まるのはいつも末端の売人だけだ。それは警察が本気で取り締まるつもりなど全くないからである。あるいは警察は暴力団との共生を望んでいるのかも知れない。特に兵庫県警はそうだろう。山口組のお膝元なのだから。だから今回の朝日新聞の報道をもっとも苦々しく思ってるのは兵庫県警なのかも知れない。そういえば昔、警察の腐敗ぶりを暴露本にしたのは兵庫県警の方だったなあ。
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