2013年06月30日(日) |
自動ブレーキの落とし穴 |
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交通事故を未然に防いでくれる車が話題である。前方の障害物を自動で検知して停まってくれるということなんだが、オレが心配するのは「誤作動しないのか」ということだった。障害物がないのに勝手にそれを検知して停まろうとしたり、センサーの故障で全く検知してくれなかったりなどである。ただ、オレが想像したようなことは実際に起きていて事故も発生していたようなのである。読売新聞の記事を引用しよう。
自動ブレーキ、誤作動で急制動…隣の車に反応か
衝突の危険があると自動でブレーキをかける衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)が誤作動を起こす不具合があったとして、トヨタと三菱自動車が今月に入って相次いでリコールを届け出た。
ドライバーの意図に反してブレーキがかかるため、後続車両に追突される事故も起きていた。
トヨタがリコールしたのは、同社の高級車ブランド「レクサス」の「IS350」やクラウンなど4車種で計約2万台。いずれも昨年末以降に発売されたばかりの新型車だった。
この不具合を巡っては今年5月、東京都葛飾区の首都高速道路で追突事故が発生。時速約30キロで走行していたところ、自動ブレーキが作動して10キロ未満に減速、2トントラックに追突された。これ以外にも、4月下旬以降、「いきなりブレーキが作動した」などのトラブルが5件起きていたという。
国土交通省などによると、原因は電波の乱反射を解析する機器の設定ミス。自動ブレーキは、レーダーから前方に電波を発して、前方車両との距離、速度を検知するが、電波の乱反射で並走車両を前方にいる車両と誤って認識し、衝突の恐れがないのに自動ブレーキが作動して急制動がかかってしまう恐れがあるという。首都高での事故では、右隣の車線を走行中のタンクローリーの車体で電波が乱反射したという。
(2013年6月29日08時37分 読売新聞)
確かにタンクローリーの車体は鏡のようにピカピカしている。オレは何度かその後ろに停まったことがあるが、広角レンズで撮った写真のようにオレの車を含む風景が映り込んでなかなか面白かった。あれが電波の乱反射を招くと言われればなるほどそんな気もするのである。
それが誤作動の原因であるとして、リコールで修理して完全に誤作動を防げるようになったのだろうか。そもそもこういう仕組みを作ることにかなり無理があったのではないだろうか。そんなことをオレはちょっと危惧するのだ。
世界の新興国が安い車を作って輸出するようになれば日本メーカーの車は割高なだけにかなり苦しい。そうなると何かの付加価値をつけた車を売ることで価格優位性を保つことが必要になる。高くても売れる車を作らないといけないのだ。衝突防止安全装置はその最たるものであり、命を守れる以上の価値はない。だからこそこぞって日本のメーカーはこの技術に注力してきたのである。
もちろリコール後は誤作動をなくした新しい装置が搭載され、日本の自動車メーカーはこの技術を捨てることはないだろう。しかしオレはなんだか懐疑的なのである。しっかり事故を起こさないように真剣に運転すればいいじゃないかと勝手に思ってしまうのである。ぼんやりしていて前の車に追突するようなボンクラにはなりたくないのである。
オレが心配するのはこの技術を搭載した車をアメリカに輸出することである。アメリカ人はきっとこの日本車を絶好のカモと考えて、その装置のせいで
事故が起きたと主張するだろう。それで死者が出ていればどんな高額賠償金を請求されるかわからない。下手すると一年間の利益が全部吹っ飛ぶような懲罰的な賠償金を課せられるかも知れないのだ。そんな国に輸出するのは危険すぎるのである。オレが自動車メーカーのトップならはっきり公言するだろう。
「あの国の裁判はめちゃくちゃだから輸出しません!」と。
なにしろ電子レンジでペットを乾かして殺した馬鹿が勝訴できるのだから。
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