2013年06月02日(日) |
ODAのゼニは正しく使われるのか? |
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安倍首相がアフリカ諸国に対して3.2兆円のODAを行うという。アフリカには中国が積極的に進出していて出遅れた日本はあわてて追いつこうとしているわけだが、果たしてうまくいくのだろうかとオレは危惧している。そして中国の進出方法がかなりダークなやり方で、資源の埋蔵地に住む少数民族を弾圧したり、政府高官の中のうさんくさい連中を賄賂で抱き込んだりして進められていることを思ったときに、日本もまた同様のやり方でないと成果は上げられないことになり、それはアフリカ諸国にとって決してよいことばかりをもたらすのではないということをオレは心配するのだ。
読売新聞の記事を引用しよう。
アフリカ支援3・2兆円…開発会議で首相表明へ Tweet
第5回アフリカ開発会議(TICAD5)が1日、横浜市で開幕する。
安倍首相は開会式の基調演説で、今後5年間で政府開発援助(ODA)を含め、官民合わせて約3・2兆円のアフリカ支援を行うことを表明する。1000人のアフリカの若者を大学留学や企業研修のために日本に招くことも、「安倍イニシアチブ」として発表する。
TICADは3日まで、アフリカの約50か国の首脳らが参加して開かれる。
首相は基調演説で、アフリカ支援策として、道路や港、発電所などの建設に6500億円を投じる考えを明らかにする。日本の輸出を拡大するほか、日本企業がアフリカに投資しやすくする狙いがある。人材育成は、5年間で3万人が現地で新たに働けることを目指す。
(2013年6月1日05時01分 読売新聞)
ただ、オレがこの計画の中で評価したいのは、1000人のアフリカの若者を日本に招いて大学に留学させたり企業で研修を受けさせる部分である。その結果として日本のことを大好きになって帰国するアフリカの若者が増えることがきわめて重要なのだ。効果があるのは使えばなくなってしまうゼニではなくて、いつまでも消えない心の中に残る財産こそ有効であるというのがオレの持論だからである。
曾野綾子さんは著書の中で、「最初は物資を支援していたのに、次にはその物資ではなくてそれを購入する現金を支援してくれと言い出す」という例を紹介されていた。要するに物資ならばその用途にしか使えないが、現金ならば途中でピンハネしやすいからである。まるごと政府高官の懐にはいってしまう可能性も高い。だからゼニをただ出すのではなくて、それがきちっと使われたのかどうかを見届けることがきわめて大切なのだ。
中国流の進出方法ではない、日本流のやり方を是非ともアフリカに根付かせてほしい。「武器」の輸出ではなくて「善意」を輸出することで飢餓や貧困に苦しむ人たちを助けてやってほしいとオレは願うのだ。中国と日本はアフリカに対する関わり方が全く違うということを世界にアピールしないとだめなのである。
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