2013年02月09日(土) |
自転車の操縦ミスは自己責任である |
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自転車に乗っていて、自分で転んでケガをした人が「道路の構造に問題がある!」と管理者側を訴えるのは無理があると思うのである。特に操縦の難しい特殊な自転車に乗る場合、その運転操作ミスによるトラブルはすべて自分の責任であるとオレは思うのだ。大学のサイクリング部にいたオレは何度かケガをしたこともあるが、単独事故の場合それはすべて自己責任だったと思っている。
しかし、それを道路管理者側の責任だとして訴えた方が居たのである。朝日新聞の記事を引用しよう。
市道の不備で高級自転車破損 市の賠償金138万円ナリ
破損した特殊な自転車=東金市提供
自転車の自損事故をめぐって道路整備に不備があったとして、千葉県東金市が自転車の所有者に138万5千円の損害を賠償することがわかった。高くつくのは、壊れた自転車が特殊な手作り品だったためだ。市は8日開会の定例市議会に賠償の議案をはかる。
市によると、事故があったのは昨年8月19日の夕方。市内の40代男性が自転車で市道を走行中、道路の端にある集水ますと側溝の間の幅5センチ、長さ60センチの溝にはまって転倒し、車体が破損した。けがはなかったという。
自転車は男性が趣味で手作りしたもの。車体は高級素材のカーボン製。背もたれ付きのシートに座り、仰向けに寝そべるような格好でペダルをこぐ「リカンベント」と呼ばれるタイプだ。
自転車の価格は鑑定人の査定で265万円。市と男性の過失割合は6対4に決まり、減価償却分を除いた額が賠償額となった。賠償金は保険で支払うが、市幹部は「市内を見回り、同じような溝を全部ふさがないといけない」と頭を抱える。(須田世紀)
さて、記事を読んで思ったのだが事故を起こした時間が「夕方」とある。もしも暗くなっていて見えないから事故を起こしたのならば、きちっと灯火装備をしていなかった運転者側の責任である。また、まだ見えている時間帯ならば、道路上の障害物を避けきれなかった運転者側の責任である。どちらにしても市が賠償する必要はないというのがオレの判断である。
次にこの自転車の価格だ。265万円という価格はあまりにも法外である。破損したのがフレームだけならばそのフレームの価格であり、車輪だけならその価格を請求すればいい。また「手作り品」だから高価ということだが、リカンベント自転車そのものは実際に販売している業者もいるわけだからそれを参考に価格を決めることもできる。少なくとも鑑定人を別に用意して、再鑑定すべきだろう。こんなことは想像したくないが、鑑定人と事故を起こした方が知り合いの場合、賠償額を過大に見積もらせたということも考えられないこともない。少なくとも別の鑑定人からも判断を仰ぐべきではないのか。この写真を見る限り「全損」の状態であるとは思えないのである。だったら修理で対応可能なはずである。
もしもこの言いがかりというか、一種の恐喝みたいなものを認めたとしよう。市には同様の道路構造の場所が多数あるという。そこに故意に高速で自転車を突っ込ませて壊したとしてもすべて市は賠償しないといけないことになる。それが「公平」ということだ。だから断じてこの言いがかりは拒否しないといけないのだ。いかなる理由があっても市はこんなゼニを出してはならないのである。
ずいぶん前のことだが、道路上に少し出っ張ってるマンホールのふたでこすったからとポルシェにのるヤクザが行政から賠償金をぼったくったという事件があった。最低地上高の低い車に乗ってるのは本人の勝手であり、他の車にとって大丈夫な道でこすったからと文句を言うのはただの言いがかりである。しかし、その事件ではヤクザを恐れて確か市が数百万を賠償していたはずである。
訴訟になればもっと費用がかかってしまうと市は判断したのだろうか。いずれにしてもオレは東金市民ではないので直接の被害を被るわけではない。しかし自転車のことはわかる。今回のようなリカンベントと呼ばれる自転車の場合、悪路走破性にかなりの難があって、道路上のちょっとした凹凸で転倒したりするのである。だからそれは自転車の側の問題なのだ。そんなことをオレは思ったのである。
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