2013年02月10日(日) |
ダメな浪人生の作り方教えます |
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2月に入って私立大学の入学試験も連日のように各地で実施されている。しかし、そんな受験生たちを横目に早々と現役合格をあきらめて来年のことを考えている受験生たちもいる。「どうせ受けても落ちるのわかってるし・・・」という理由で、国公立の二次試験の受験もせずに予備校への進路を決めてしまっているのだ。なんという情けないことだろうか、オレははっきりと言う。そんな連中は決してまともな浪人生にはなれない。そんな腐った根性では来年もダメだ。なぜ最後まで勉強して玉砕しないのか。なぜ試験場で正々堂々と戦ってこないのか。これは来年の下見だ!と第一志望の大学を受けないのかと。そこで負けて得た悔しさこそが自分の来季の糧となるのである。
2月の段階で浪人を決めた受験生たちは、たぶん4月まで全く勉強しない。彼らは一様に「予備校が始まれば勉強しよう」「だってまだ一年もあるから!」と思うからである。その結果、高校3年の時にほんの少し勉強したこともみんな失ってしまって、頭の中を真っ白にして浪人生活が始まるのだ。最後まで現役入学にこだわり、3月の終わりまで必死で戦った受験生とはその時点で大きな差が生まれているのである。ちなみに多浪生というのはこのリセットを毎年繰り返してる連中である。何浪しても毎年同じ白紙の状態で4月を迎えるのである。そうして記憶力の衰えと共に偏差値は低下し、志望校だけが上昇していくのである。
本当によくできる生徒は塾になど行かない。そんなものに頼らなくても自分で勉強できるからである。自学自習こそが受験勉強の基本だ。学校で授業を聞いているだけでわかってしまうから、日々の生活時間にもゆとりがある。そういう生徒は普通は現役で大学に合格するわけで、高校在学中に授業をおろそかにしてせっせと塾や予備校に通ってゼニを使った生徒が、その甲斐もなく浪人してさらに予備校でゼニを使うことが多いのだ。もっともある程度以上の高校に進学しないとふだんの授業レベルが受験とはほど遠い世界であることもまた事実なのだが。
よい浪人生とはすなわちよい現役生である。現役で合格するつもりで必死で勉強して、絶対に合格できるような点数を模擬試験で取り続け、ちゃんとA判定やB判定をもらっていたのになぜか本番の入試で落ちてしまうかわいそうな受験生たちがいる。彼らこそが「よい浪人生」になれるのだ。浪人生活を成功させる最大の条件は、どれだけ「負けたことの悔しさ」を持っているかである。
ろくに勉強しないで大学の入試を「運が良かったらうかる!」とまるで宝くじのように考えていた馬鹿は、記念受験で不合格になっても全然悔しくない。「どうせ落ちると思っていたし」とヘラヘラ笑っているのである。そういうヘタレは、浪人してもたいてい時間の無駄である。ところがこれまで勉強していない生徒ほど「オレって、やればできる生徒なんだ」という幻想を抱いている。確かにやればできるのかも知れない。しかし、そう思いつつずっとやれなかったのが自分の本質ということを忘れていて、そのまま何もやらないで一年間を過ごしてしまうのである。まさしく「やれないのがおまえ」なのである。「オレってやったらできるんだけどな」と錯覚しつつ「あんたはやればできる子なんだからね」と親や教師におだてられ、「それでもやっぱりやれないヘタレ」である自己の本質に向き合えないままに一年間の浪人生活を終えてしまうのだ。いや、そういうヤツは下手をすると死ぬまでヘタレのままである。
なぜ意味のない短期記憶の暗記を受験勉強と勘違いしてる受験生が多いのだろうか。英単語の小テストを直前の10分で覚え、終わった瞬間にすべて忘れるという繰り返しをえんえんと3年間続けても脳が疲れて時間が無駄になっただけである。そんな意味のないオナニーを繰り返してるのに、本人はまともな受験勉強をしていると錯覚している。おまえのしてるのは勉強ではなくてオナニーなんだとちゃんと指摘してやらないとだめだ。そういう生徒はたまにこんな愚問をぶつけてくる。「先生、どうすれば今覚えたことをそのまま入試の時まで覚え続けていることができるのですか?」と。もう脱力するしかないのである。一冊の単語集を後生大事に抱えて、覚えてるのは前後数ページだけ、2ヶ月前にやったことは全部忘れてるという馬鹿がどれほど多いことだろうか。どうして自らのあまりにも貧弱な記憶力に頼ろうとするのか。それをまるごと暗記できるような秀才だと自分を勘違いしているのか。もっとも日本中の多くの英語教師がそのレベルでしかなく、徒労のような小テストを延々と繰り返してることもまた事実なのだ。なぜ考えないのか。なぜ長い文章の中で単語を理解しないのか。オレは理解に苦しむのである。
ダメな浪人生になるのは簡単だ。4月まで休養と思って最後に遊びまくることである。まっとうな受験生なら来年の入試を見据えて受験勉強を開始しているものだが、ダメな受験生は今の時期を「最後の余暇」ととらえてるのである。そして「受験勉強で遊ぶヒマのなかったゲーム、やるのなら今しかないなあ」という情けない理由でしばらくは遊びに熱中するのである。そんなことをすると学力はどんどん退歩していく。せっかく高校2年生レベルの学力を身につけていたのに。2ヶ月遊んだら2年間分くらいは退歩する。高校入学前のレベルまで下がってしまうんだ。そんなこともわからずに多くの受験生は2月のうちに予備校という進路を早々と決めているのである。実に嘆かわしいことであるよ。
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