2013年01月23日(水) |
クラスの生徒よりもゼニをとった教師たち |
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埼玉県の先生方はなかなか大変なのである。退職手当が削減されてしまうのだ。長く勤務した結果、かえってもらえるゼニが減ってしまうのならばいっそのことその前に辞めてしまうという選択肢も生まれるだろう。というか、そんな重要な変更を学年の中途で実施することの方がよほど問題である。どうして年度が切り替わってからにしなかったのだろうか。読売新聞の記事を引用しよう。
教員駆け込み退職、希望30人は学級担任…埼玉
今年度で定年退職する埼玉県の公立学校教員110人が、退職手当削減が始まる2月より前の退職を希望している問題で、希望者のうち学級担任は30人いることが22日、県教委などへの取材で分かった。
上田清司知事は、県費削減効果と周知期間を勘案して2月1日施行にしたと説明、「2か月も残して辞めるのは無責任のそしりを受けてもやむを得ない」と批判した。
110人のうち県採用教員は89人。教頭4人と教諭85人で、教諭の中には担任27人が含まれている。教頭の欠員は、他の学校や教育委員会から補充する方針。担任は、教頭や学年主任、副担任らが務めるよう各学校が調整中だ。早期退職を希望するさいたま市採用21人のうち、担任は3人。教頭はいない。県、同市とも校長は含まれていない。
(2013年1月23日07時06分 読売新聞)
この制度変更、2ヶ月早く退職すれば先生方は150万円ほど得をするらしいのである。そんなに差があるのならば、ゼニを選ぶ先生が出てきてもしかたがない。そこで「いや、ぼくは150万円よりも生徒のことを考えています!」という偽善者の方が多いということはありえないのである。オレはそんな変なルールを作った方が悪いと思うのである。
埼玉県は今回、聖職者である教師たちに「おまえらは教師としての責任とゼニとどっちを選ぶのか?」という踏み絵をさせたわけだ。そして多くの教師が結果としてゼニを選んだのである。そういうことが予想されたにも関わらずそういう踏み絵をさせた側にこそオレは問題があると思うのだ。センセイ方もしょせん聖人君子ではなくてただの人間であり、目の前にゼニがあれば頭の中からクラスの生徒のことなんかどこかに行ってしまうのである。それはしかたがないのである。
知事はお怒りのようだが、ここで県知事にも「任期を1ヶ月残してやめれば退職金がプラス1億円」とかいうふうなルールを決めれば、もしかすれば上田知事はその1億円欲しさに辞めるかも知れないのである。
学年末を前に突然担任の先生に捨てられてしまうクラスの生徒たちはかわいそうだが、生徒たちが担任の先生を「裏切り者!」と怒るのはどうだろうか。150万円に目がくらんだ先生方の気持ちを生徒たちもわかってあげてほしいのである。オレは目の前にゼニをぶら下げられて転んだ先生方に大いに同情するのだ。「生徒よりもゼニが大事」そういう本音を言えない方がかわいそうである。給料なんかいらない。オレは生徒のために働く!なんてのはドラマの中の世界である。
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