2013年01月16日(水) |
不登校は果たして悪いことなのか? |
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オレは学校というのは「イヤでも行かなければならないもの」というふうに思ってきたし、小中学校の頃は体調が悪くて行きたくなくても親に叱られてやむなく行ったものである。よほど熱が出てるとかでもない限り休ませてもらえなかった。生意気な中学生になったオレは中学校で理不尽な似非サヨク教師たちによるいじめを受けたことがあるが、それでもやっぱり休むことはなかった。(学校に行きたくないと泣いたけれども)
もしも不登校の理由が「学校でいじめに遭ってる」ということならば、行かないことは自分の身を守るための正当な理由となるとオレは思っている。しかし、そうでない場合、つまり「家で漫画を読んだりゲームをしてる方が楽しい」とか「昼夜逆転生活で起きられないから」とかいう理由で不登校になる場合はオレに言わせればそいつらはただの「ヘタレ」である。
不登校を叱られて逆ギレして祖父母を殺害したこの少年の不登校の理由はいったい何だったのか。オレはそれが知りたいのだ。もしも彼にとって休むべき正当な理由があったのならば祖父母はただのわからずやに見えただろうし、彼がただのヘタレだったのならば、どうしようもないダメ人間ということになる。もちろん殺すことを正当化は決してできないわけで、彼が犯した罪は許されないのだが。
朝日新聞の記事を引用しよう。
「不登校怒られ」祖父母を殺害容疑 広島県警、高2逮捕 [PR]
16日午前0時ごろ、広島県警安佐北署に高校2年の少年(17)が「祖父母を殺した」と出頭した。警察官が広島市安佐北区の少年の自宅に駆けつけたところ、少年の父方の祖父(74)と祖母(73)が死亡しており、同署は少年を殺人容疑で緊急逮捕した。
同署によると、少年は「祖母に不登校であることについて怒られ、腹が立った。(15日)午後10時ごろに殺した」などと供述。2階にある少年の自室で祖母の後頭部を2キロのダンベルで殴ったうえ、台所にあった包丁で腹部と背中を刺し、その後1階の仏間で寝ていた祖父の腹部と背中も刺したという。自宅から、凶器とみられるダンベルと包丁が見つかったという。
少年は祖父母との3人暮らしだった。
さて、少年の両親はどうなったのだろうか。離婚してその結果、祖父母に預けられるということになったんだろうか。もしもそうならちょっと不幸な境遇なのかも知れない。もっとも祖父母が彼を捨てた両親のことを日頃罵っていたなどの背景があればまた問題は違ってくるわけで、この事件は単純に片づけられるようなものでもないのである。
祖父母を殺して警察に出頭することで何もかも終わらせたかったこの高校2年の少年のそれまでの日常はどんなものだったのだろうか。小学校や中学校の頃はどうだったのだろうか。彼を学校につなぎとめることのできる友人たちはいなかったのだろうか。不幸な結末に至るまでのさまざまな事象をつなぎ合わせれば、なぜ少年にとって祖父母を殺すという行為につながったのかを説明できるのだろうか。
祖父母を殺した少年ににとって学校というのはどういう場だったのだろうか。オレは改めて思うのである。高校は行くだけではなくて、ちゃんと勉強をしないと進級・卒業できない。不登校になってしまった彼にとって進級・卒業というのはとても高いハードルになってしまっていただろう。彼がなぜそういう状況に陥ってしまったのか。オレはこの事件の背景を知りたいと思ったのだ。ダンベルで殴り殺すという残酷な方法で祖母を殺した彼の心の中にいったいどんな感情が生まれていたのか。それが明らかにならない以上、彼を裁くことはできないのだ。
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