江草 乗の言いたい放題
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2012年12月31日(月) なぜEPSONはダメになったのか・・・・        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 さて、年賀状の印刷は皆さんお済みだろうか。家庭用のプリンターが一番働くのはこの年賀状印刷の時期である。その年賀状に欠かせないのがプリンターなのだ。さて、プリンターといえば日本を代表する2大プリンターメーカーが、CANONとEPSONである。オレはCANONの御手洗とかいうあの便所野郎が大嫌いなので、個人的にはEPSONを応援してきたし、実際に購入するのもEPSONのプリンターだった。モノクロインクジェットプリンターのMJ450や、写真画質で一世を風靡したPM−600CPM−700Cというかつての名機を長く使っていたのである。今、メーカーの通販サイトで検索するとPM−700Cのインクはまだ販売されているが、MJ450のインクはもう販売終了と記載されている。もっとも20年前のプリンタを未だに使い続けているような物持ちのいい人はいないと思われるが。

 プリンターのインクはいつも余分に買っている。切れてから買うのではなくて、切れた時のために準備しているのだ。そのインクなんだが仮に余ってしまっても販売店が引き取ってくれるということはない。つまり、常にそうした消耗品は無駄になる宿命を背負っているのである。これが安いモノならあきらめもつく。しかし、純正インクというのはかなり高いのである。まだ購入可能なPM−700C用のインクカートリッジはカラーも黒も1500円する。実は我が家にまだそのインクカートリッジがある。プリンターが壊れた時に修理代が高いのであきらめて新しいプリンターを買った。それで余ってしまったのだ。これを買い取ってくれないかとユーザーサポートに電話したがだめだった。その後、アマゾンのマーケットプレイスに出せばよかったなどと思いつつ今に至る。結局オレは5000円近い分のインクを使わないままに不良債権として抱えさせられたのである。まるでEPSONに5000円だまし取られたようなものである。

 オレが今使っているプリンタはEPSONのPX−A640PX−402Aの2台である。この2台とも同じ型番のインクが共通で使えるのだが、先にPX−A640を買って、それからサブのプリンターを買うときに「同じインクで使えるものを買う!」という理由で選んだからである。そういうわけで2台のプリンターの消耗品を共通にできているのだが、問題はこの2台の寿命が来たときにどうするかということなのである。

  この2台のプリンタのメーカー純正交換インクカートリッジは4色セットがIC4CL46という型番で、EPSONの通販サイトでは3980円、近所の激安アウトレット店では3200円で売られている。しかし、オレはいつも汎用品の互換インクを上海問屋というところで4色1399円で買っている。約1/3の価格である。探せばもっと安い店もある。100円ショップ大手のダイソーではおそらく中国から輸入したと思われるこのIC4CL46互換のインクカートリッジが1色200円で売られているのである。純正品の約20%の価格で買えるのだ。

 オレは買ったときについていた純正インクを使った後はずっとこの安い互換インクを使っている。その理由ははっきりしている。プリンターが壊れて手元に残ったインクをEPSONは引き取ってくれなかったからである。使い道のない商品を客に押しつけ、そのまま無駄遣いさせても平気というその腐った商売のやり方に抗議する意味で、この安い互換インクを買い続けているのだ。もしもプリンターが壊れたとしても、こんなに安いインクならばあきらめがつくのである。高い純正品なんか買っていてそれを無駄にするなんてオレには考えられないのである。

 しかし、今販売されている新機種にはこの激安の互換インクは使えない。そんな安いインクが売られていると儲からないため、EPSONは古い機種と全く互換性のない新機種を出して安売りの互換インクを使えないようにさせているのだ。これはEPSONだけではなくてCANONも同じなのだが、互換インクを作る側が儲からないようにするには種類を増やして互換性をなくす、つまりユーザーにとって不便なようにすれば、互換インクも作りにくいだろうという姑息な発想なのである。あまりにもインクの種類が多くてオレもはっきりつかめてないのだが、きっと販売店でもつかめていないだろう。どうして基本のインクを3、4種類にしてその分コストダウンにつなげ、客が安心してじゃんじゃんインクを買いだめできるようにしないのだろうか。そんなひどいビジネスのやり方が世界に通用すると思ってるんだろうか。オレはこのEPSONやCANONのエコ精神に全く反するビジネスモデルに対して「アホか!」と思うだけなのである。

 安い複合機を買うとすれば何が良いのか。EPSONの現行機種ならPX−405Aというモデルがある。カカクコムの最安値は7630円(2012年12月30日現在)だ。この機種に対応する交換インクはIC4CL69という型番で、EPSONの通販サイトで3680円で売られている。この機種用の安い互換インクはネットで検索すると1980円で買える。まだけっこう高い。しかし、間違ってもPX−405Aを買ってはならない。今ならまだ型落ち品のPX−504Aが店頭にあるはずだ。そちらはカカクコムで12398円もしている。高くてもこちらを買おう。それはなぜか。印刷コストである。

 EPSONのカタログでは、PX−504Aの印刷コストをA4カラー1枚約9.0円と記載している。しかし、現行機種PX−405Aは一枚あたりのコストを記載せずにインク+用紙で28.3円と書いてある。同じモノサシで比較できないようにしているのだ。ものすごく卑怯なのである。こういうところがEPSONの恥ずかしいところである。実際は後から発売されたPX−405Aの方がかなり印刷コストは余計にかかるのである。それは純正インクカートリッジのインクの容量が23%も減っているからなのだ。旧モデルであるPX−504A用のインク、IC4CL62の純正品はEPSONの通販サイトで3980円で販売されている。純正インクの値段だけを見ればPX−405Aの方が3680円と一割くらい安いのだが、インクの容量が23%減ってるのに値段が一割しか下がらないということは実質値上げである。また、カートリッジあたりのインクの容量を減らして空気の分を増やすのはエコの精神に大いに反するのである。

 旧機種であるPX−504Aは互換インクも豊富に売られている。確認してないがもしかしたら100円ショップのダイソーでも200円で買えるかも知れない。IC4CL62が使用可能なプリンタはいくつかあるので、それだけ互換インクも豊富に流通しているのである。オレがよく利用する上海問屋(楽天市場やアマゾンの通販で買える)ではPX−504A用のIC4CL62互換インクは1199円で買える。純正品の約1/3の価格である。

 さて、現行機種のPX−405A、プリンタ本体(純正インクカートリッジ付き)が7630円で購入できるのに、純正インクが3680円するということは、インク抜きのプリンタ本体の値段は3950円ということになる。そんなに安くていいのだろうか。いや、違った。そんなにインクがぼったくり価格でいいのだろうかということなのだ。

 おそらく中国で作られている互換インクカートリッジは1本あたり50円くらいの原価なのだろう。だからそれを輸入している業者は200円くらいで売っても十分に利益が出せるのである。

 CANONやEPSONはプリンタ本体を原価割れで売り、その分を馬鹿みたいに高いインクカートリッジを買わせることで取り戻そうとする歪んだビジネスモデルをいつまで続けるつもりなんだろうか。そんな馬鹿げたビジネスモデルだから中国でタダみたな値段で製造されたインクカートリッジに市場のシェアを奪われるのである。せめて純正品の価格を今の半値にすれば、もっと多くの人が安い互換品ではなくて純正品を買ってくれるだろう。

 多くの機種を作り、毎年のようにモデルチェンジを繰り返し、モデルチェンジのたびにユーザーが購入した古い消耗品を使えないゴミにしてきた日本の各プリンタメーカーのクソみたいな戦略はもはや破綻している。なぜ企業のトップはそのことに気付かないのだろうか。CANONの御手洗会長のように、安い互換インクを売る企業に対して訴訟を起こして販売させないようにするという、フェアな性能競争、価格競争ではなくてまるで場外乱闘を仕掛けて姑息に勝ちに行く戦術を馬鹿裁判官たちは支持してきたのである。

 それでもオレがとりあえずEPSONの型落ちのプリンタを使い続けているのは、今のところかなり安い互換インクが入手可能であり、コストという点を考えると他の選択肢があり得ないからである。CANON用の互換インクも売られているが、訴訟リスクがあってもしかしたら善良な一市民であるオレも訴えられるかも知れないので怖くてCANON用の互換インクは使えないのである。そういうわけでプリンタに於ける第三の勢力であるブラザーの中の人たちが先行している二社の過ちに気がつき、それを修正する形で価格と性能でフェアな勝負を挑むならばオレは拍手を贈りたいのだが、おそらくブラザーも純正品のインクカートリッジの値段を見る限りにおいて、CANONやEPSONと同じやり方を蹈襲しているようである。つまり、日本のプリンタメーカーはみんなクソということである。


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