2012年12月18日(火) |
古いトンネルは本当に安全なのか? |
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中央道の笹子トンネルの事故を受けて、緊急に日本中の同様の構造を持つトンネルで点検・検査が行われた。その結果すぐに事故に結びつくような重大な危険はないとのことだった。ひとまず安心だが、点検方法に関してはまだ疑問が残る。読売新聞の記事を引用しよう。
安全問題なし…つり天井トンネルの緊急点検終了
山梨県の中央自動車道・笹子(ささご)トンネルの天井板崩落事故を受け、全国で実施されていたつり天井構造のトンネル60本の緊急点検が17日で終了し、国土交通省は全てのトンネルについて「安全性に問題はない」と結論づけた。
同省はこの日、同県の「新御坂」「愛宕」の両トンネルの結果を発表。新御坂では、天井板をつるす金具を固定するボルトのゆるみや脱落など計163件、愛宕でも8件の不具合が見つかったが、いずれも天井板の落下の危険はないという。両トンネルを管理する同県が22日までに補修を行う。事故のあった笹子・上り線でも点検を行っているが、山梨県警の捜査が並行して行われているため、終了時期は未定という。
また、同省の調査検討委員会は18日から、笹子・上り線でボルトの「引き抜き試験」を実施する。約1万2000本のボルトのうち100本程度を引き抜き、ボルトとコンクリートの接合部の劣化状況などを調べ、事故原因の究明につなげる。
(2012年12月17日23時15分 読売新聞)
さて、今行われているさまざまな「点検」というもので、本当に十分な形で調査が可能なのだろうか。オレはまずそれが疑問なのだ。打音検査にしても、その検査を行うものが音の微妙な違いだけでさまざまなことを理解できるような、点検の達人であるとは限らないのである。ろくな経験もない検査員がただ適当に調べているかも知れないのだ。「とりあえず検査だけはしました」というアリバイ作りのために行っているとすれば不幸なことである。実際に事故が起きたときに「不可抗力」で片づけられるかも知れないのだ。
そんなことよりもどうしてもっと「検査機器」に頼らないのか。
「非破壊検査」を行って。コンクリとボルトの接合部を調べることは可能なはずだ。調査記録を映像にして残せば後で点検するときの助けになる。少なくとも「検査の達人」がもはや存在しない今、それを人間の勘以外の要素に置き換えるのは自然なことだとオレは思うのである。
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