2012年12月09日(日) |
誰が高校生にアスベストを吸わせたのか? |
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通常の授業を行っている府立高校で、アスベストが飛散して生徒たちが日常的に吸引してしまう状況が起きていた。アスベストの危険が声高に報道されていて、きちっと管理することが当然であると思われていたのになぜこんなことになってしまったのか。オレはあきれているのである。しかもオレの住むところに近い高校である。毎日新聞の記事を引用しよう。
アスベスト:校舎工事で飛散 含有調べず、むき出し−−堺の高校毎日新聞 2012年12月06日 大阪夕刊
堺市北区の大阪府立金岡高校(1030人)で、校舎のひさしに毒性の高いアスベスト(青石綿)が吹き付けられていたのに、むき出しになったまま飛散する状態で工事が行われたことが6日、分かった。校舎内では青石綿とみられる塊も落ちていた。府教委は「校舎の完成図に石綿の存在が示されていなかったため、飛散防止策を工事業者に指示できなかった」と釈明。専門家は、建物の改修・解体時に石綿が含まれていないか、事前調査の徹底が必要だと警告している。【大島秀利】
学校側は発覚後、速やかに飛散防止対策を取り、保護者に説明。大気汚染防止法では、工場敷地境界での空気中の石綿濃度は1リットル中10本以下と定めているが、府教委は、今年11月17日の室内測定で最大0・9本、21日の校舎の外での測定で0・056本未満だったとしている。
府教委によると、校舎は、4階建て普通教室棟の東側。今年10月24日から実施した外壁の補修・塗り替え工事にあたり、各階の教室側と廊下側の外壁のひさし(奥行き60センチ〜1メートル)の不燃性ボードを外したところ、その内部に吹き付けられていた青石綿がむき出しになった。
工事業者は気付かず、11月17日、青石綿が飛散していると石綿測定業者が指摘。この間の約3週間、法令上定められている青石綿の密封がされないまま、教室では通常通り授業を行い、教室側の道路を隔てたグラウンドでは、部活動が行われた。工事のため、教室は窓を閉め切っていたが、空気中の石綿測定は実施されなかった。飛散防止工事は同月26日に終了し、補修工事は現在も続行中。
また、2、4階のエレベーター前で青石綿らしい塊も見つかった。何らかの原因で紛れ込んだとみられる。
今回見つかった吹き付け石綿は、コンクリートと石綿を混ぜた耐火被覆材とみられる。吹き付け石綿は飛散しやすいため、石綿含有率5%超のものは1975年に使用が原則禁止された。校舎は74年3月の完成で、府教委の調査では、青石綿の含有率は28・6%だった。
府教委施設財務課は「事態の把握が遅れたことを深く反省している。今後、工事発注の際は石綿の有無の事前調査などを要件としたい」と話している。
そもそも工事をしていた業者は「そこにアスベストがある」ということに気付かなかったのだろうか?気付いていたが面倒なのでそのまま放置したとかいうことではないのか。見ても気付かないようなボンクラならば工事を受注する資格がないとオレは思うのだ。
校舎内のエレベータ前に青石綿のかたまりが落ちていたということは、誰かが意図的にそこに落としたなんてことは考えにくいので、たぶん窓から浮遊して運ばれたものがそこら中に落ちていたということなんだろう。教室や廊下で生徒はすでに吸引してしまった可能性が高いのである。
杜撰な工事の結果、高校生にアスベストを吸引させた責任は誰が負うのか。そしてもしも健康被害が出るとしても、15年〜40年くらいかかるのである。その間、金岡高校の元教員や卒業生たちはずっと発症の恐怖を感じながら生活することになってしまうのだ。なんともひどい話である。大阪府立高校の中で、1975年以前に建てられた校舎には同様の工事が施されている可能性が高い。すべてこうした危険性が伴うのである。
オレは以前に府立高校のクーラー設置に関する不正の疑惑を2003年11月20日の日記で指摘したことがある。どう考えても法外な入札金額で、ぼったくり業者たちのフトコロに大金が渡ったことは明らかなのに、それを追求したマスコミもなく、不正に関わって府の公金をかすめ取った連中にはなんのお咎めもなかった。どんなにかかってもせいぜい30億くらいで済む工事に対して、大阪府は192億円も浪費したのだ。
今回の工事業者もおそらく大阪府から工事をもらって、ぼったくり金額で稼いでるのだろう。ところが中味はアスベストとびまくりの杜撰なものなのである。その3週間の間にオレも実は金岡高校の横をオレで通過したことがある。オレが将来に中皮腫を発症すればこの時に吸引したことが原因かも知れないぜ。
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