2012年07月15日(日) |
「ラルフ・ローレン」は中国製でした。 |
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ホンモノを愛する人々に定評のある「吉田カバン」は日本製である。値段は高いが、国内生産にこだわり、職人の工賃を値切らずに昔からずっと伝統を守って作り続けている。そうして信頼を築いたことが開花して、今や世界に通用するブランドとなっているのだ。
しかし、海外の有名ブランドの中には実際は自国で生産せずに中国で安い工賃で作らせているものも多い。品質よりも利益を重視しているのである。有名ブランドの「ラルフ・ローレン」も実はそうだった。こともあろうに五輪ユニホームまで中国に外注していたのである。読売新聞の記事を引用しよう。
有名ブランドの米五輪ユニホーム、中国製だった
【ロサンゼルス=西島太郎】ロンドン五輪で着用する米国代表チームのユニホームが中国製であることが分かり、米議会の怒りを買っている。
米国繊維産業の苦境を背景に、大物議員らは「オリンピック委員会は恥を知るべきだ」などと痛烈に批判。これを受けて、デザインを手がけた米有名デザイナーのラルフ・ローレンさんは13日、「2014年のソチ五輪は米国製になる」と発表した。
騒ぎの発端は、米テレビの報道。AP通信などによると、民主党のハリー・リード上院院内総務は「すべてのユニホームを積み上げて燃やし、最初からやり直すべきだ」と記者会見で怒りをあらわにした。
民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務ら他の議員からも「米国製のユニホームを着るべきだ」「我が国製造業が厳しい雇用情勢にある中で中国に外注するなんて。自滅的だ」などと激しい非難の声が上がっている。
(2012年7月14日22時22分 読売新聞)
ところでアメリカの製造業のレベルはどうなのだろうか。アメリカが「ものつくり大国」であることを捨てたのはもうかなり前である。自動車の品質ではドイツや日本に遠く及ばないだけではない。家電やテレビといったものも韓国製や日本製、中国製ばかりが流通しているようになった。アメリカの主産業と言えるのはいまやイカサマ金融業くらいである。
今回の五輪ユニホーム問題だが、もしかしたらアメリカには納期を守ってきちっと製品化できるような企業がもう存在しないので、仕方なく中国に発注したのではないのか。
日本の製造業の世界もどんどん廃業や倒産する企業が増えて縮小しつつある。あの守銭奴ゴーンみたいなケチな経営者が「コストカット」と称して下請けいじめをやりまくった結果、多くのちっぽけな町工場が廃業に追いこまれた。そうして多くの犠牲の上に積み重ねられた小さなコストカットの成果は、最終的にはゴーンへの巨額報酬になった。日産はとりあえず復活したかも知れないが、それは多くの下請け会社を殺した結果である。
「よいものを作って納入してくれた取引先に正当な対価を支払う」
この原則がいつしかぶちこわされてしまい、なりふりかまわない利益至上主義に大企業が走ったから製造業の現場はどんどん空洞化していったのである。そのアメリカの失敗を日本は忠実に継承して同じように自滅しようとしているのだ。
ロンドン五輪ではアメリカは中国製のユニホームを着て戦うことになる。日本は純国産なのだろうか。案外日本選手のユニホームだって海外生産があるかも・・・とオレは少し疑いたくなるのである。
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