2012年05月11日(金) |
原発やめるならゼニを出せ! |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
松井一郎大阪府知事は不思議な方だ。大飯原発の再稼働に反対しつつも、関西電力が電気料金を値上げすることにも反対している。これはとても矛盾することだ。なぜなら原発を再稼働するということは燃料コストを下げるということであり、再稼働させなかったらその分は火力で発電しないといけないためにそれだけ原油や石炭、天然ガスを消費することになり燃料コストが増大するわけで電力料金を上げないと収支が合わないのである。
電気料金というのは発電にかかったコストにマージンをのせて決定してよいということになっているので、発電コストが上がるならその分電気代に反映しても良いということになっている。だから原発を再稼働しないでその分を火力で賄うのなら電気代が高くなってもしかたがないのである。
オレは原発を将来には全廃すべきだと思っている。日本のような地震国はこのような施設を設置するには向いていない。それはもうはっきりしている。どうしても電力が足りずに再稼働させるにしても、いずれは停止させてもいいように日本の電力各社は急いで火力発電所を建設しないといけないのである。それなのにそうした動きは全くないのだ。なぜ電力各社は動かないのか。政治的な駆け引きの末に原発再稼働となることを見越しているからだ。もしも再稼働できなかった時はどうなるのか? ということはたぶん全く考えてないだろう。こんなに電力各社は国からの天下りを受け入れている。だから政府は我々電力会社の思惑にさからえないはずだ・・・などと官僚や政治家が自分たちの味方であるという前提で事態をとらえている。
関西電力は昨年の一年間で燃料費が5000億円ほど余分にかかったらしい。それだけ発電コストが上がったのに電気代を値上げしなくても大丈夫だったのだろうか。「これからは原発を使わずに安全に発電しますので、つきましては応分の負担増をお願いします」となぜ言わないのか。
ここで我々に求められるのは「たとえ電気代が大幅に上がることになっても真の安全を手にいれたい」という合意形成なのである。国民の多くが原発の完全廃止と電気料金の値上げを受け入れるならば、オレは原発の全面廃止に向かって舵を切ってもいいと思うのだ。しかし「電気代があがると困るから原発のままでいいよ」という意見が多数派を占めるのならば、原発は再稼働させないといけなくなる。「原発はいらないけど、電気代は安く」という主張は根本的に間違っているのである。
こんなことを書くと「もっと関西電力はコスト削減できる。いきなり値上げしないでまずは徹底した合理化を」という反論が返ってくるかも知れない。もちろん合理化やコスト削減、ファミリー企業との随意契約など見直すべきことはたくさんある。関西電力に天下ってる連中は全員クビを切るなどということは真っ先にやらないといけない。しかし、そんなことで浮いてくるゼニはしょせん知れているのだ。何千億というゼニをひねり出す方法は電気料金値上げしかないのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館