2012年05月10日(木) |
関空特急「はるか」があるじゃないか |
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朝日新聞にくだらない思いつきの記事が載っていた。四つ橋線を延伸して北は十三から新大阪、南は難波で南海に乗り入れて空港と連絡するのだという。難波なんていったいどこに線路を通すのかと笑ってしまったのだが、馬鹿げたことを考えるヤツがいるものである。そもそも相互乗り入れなんてことは後から思いつきでやれるものではなくて、計画時にちゃんと準備しているからできるのである。その馬鹿記事を引用しよう。
四つ橋線に私鉄乗り入れ案 大阪府市統合本部で議論へ 2012年5月8日
大阪府市統合本部のプロジェクトチーム(PT)は、市営地下鉄四つ橋線を活用し、関西空港と大阪キタ、新大阪を直結させる鉄道アクセス案の検討に入った。阪急電鉄の新線と四つ橋線、南海電鉄南海本線をそれぞれ接続し、市中心部から関空へ向かう利便性を向上させるのが狙いだ。
PT案は8日の府市統合本部の会議で提示される。市中心部と関空の新たなアクセスについては、国土交通省近畿運輸局がJRや南海の難波駅を経由し、JR新大阪駅と関空を結ぶ新線「なにわ筋線」の建設を有力な案として検討。しかし府と市の財政難もあって、計画は具体化していない。
これに対し、府市のPTは市内を南北に走る四つ橋線に着目。四つ橋線・西梅田駅より北については、阪急十三駅経由でJR新大阪駅まで結ぶ新線を検討。一方、四つ橋線のなんば駅と南海難波駅を直結し、南海線で関空まで接続する案をまとめた。
こんなものを新たに作らなくても、新大阪から関西空港に行くには関空特急「はるか」が走っている。それに乗ればいいじゃないか。南海の関空特急「ラピート」はあまり人気がないのだが、それを四つ橋線経由で新大阪に乗り入れたとしてもさほど乗客が増えるとは思わない。料金が高いことをみんなは知ってるからである。
関西空港に行く時に関西人の多く、特に大阪に住んでいる人は関空快速で行く。もともとJRや南海の運賃は在阪の他の私鉄に比べて割り高である。その高い料金+特急料金となるともったいないし、所要時間もさほど違わないということでみんな別料金のかからないJRの関空快速を選ぶのである。
関空特急「はるか」は関西空港と新大阪や京都を乗り換えなしで結んでいる便利な列車である。ところがいつも空いている。阪和線の百舌鳥駅の踏切で見かける「はるか」にはほとんど乗客は乗っていない。空気を運んでいるようなものである。もしも「はるか」がいつも超満員で、そのために増発しないといけないのにダイヤが過密で無理であるという状況ならば新線も必要だろう。しかし実際には今はかなり余裕がある状況なのだ。
巨額の投資をして新たな鉄道を造っても借金が残るだけだ。そんな無駄なゼニの使い方ではなくて、今あるものに手を加えていけばいいのである。ホームを長大化して列車の編制を長くすればより多くの乗客を運べる。なぜそういう方向に行かずに「まず新線ありき」という話になるのか。そんな工事をして誰が潤うのか。どこかのゼネコンに儲けさせるための事業になるのだろうか。
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