2012年03月25日(日) |
阪神の外野はどうなってしまうのか? |
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金本知憲が衰えてきたとき、阪神は「連続フルイニング試合出場」の記録に配慮するあまりに守備面の不安などに目をつぶってそのまま使い続けた。チームの勝ちよりも個人の記録を優先してしまったのである。昔の暗黒時代の阪神ならばチームの勝ちなんか期待できなかったのでそれでよかったかも知れないが、少なくともそれは2003年、2005年とリーグ優勝したチームの戦い方とは言えない。その2度の優勝に確かに金本の貢献は大きかった。しかし、選手としてのピークを過ぎれば成績も徐々に落ちてくる。それでも阪神は彼をレギュラーからはずせなかった。その結果金本は「打てなくても守れなくても試合に出してもらえる」という特権的な立場を享受することとなったのである。
城島健司が肩を壊して捕手として出場できなくなった時、阪神は彼を1塁手として起用することにした。その守備位置にはブラゼルという強打者がいるのに、城島は1塁手として割り込んできたのである。城島の個人的な事情で捕手ができなくなったのならば、城島は少なくともブラゼルとかぶらない守備位置の練習をすべきだったのではないか。ブラゼルにしてもいい迷惑である。割り込まれたせいで自分の出場機会が減ってしまうのだ。少なくとも城島は守れなくなった時点で、DHとして出場できるパリーグへのトレードを志願すべきだったのではないか。
城島が1塁に回った結果、ブラゼルは外野に押し出された。開幕戦の阪神の外野は、ライトにブラゼル、センターに柴田、レフト金本になるのだろうか。12球団を見回してもこれほど守れない外野陣はないだろう。それが投手にとってどれほどのストレスになるか監督はわかってるのだろうか。
常勝時代の阪急を支えたのは、簑田、福本、ウイリアムスという走攻守そろった外野陣だった。1985年の日本一になった阪神の外野は佐野、北村、真弓とこれも守備のいい選手が揃った。ある打球が外野フライになるか、2ベースになるかは大きな違いである。下手くそな外野手は上手な外野手なら楽々キャッチできる打球を2ベースにしてしまうのである。それがどれほど大きな差になるかは言うまでもない。強いチームにはしっかりと守れる外野手が必要なのである。2003年、2005年の阪神にはセンターに俊足巧打の赤星がいた。彼が俊足を飛ばして打球の落下点に走る姿ほど投手にとって頼もしいものはなかったのである。
今季の阪神は外野の守りを犠牲にしてオーダーを組むことになる。「外野に打球が飛ばないように内野ゴロに仕留めよう。できれば三振にしよう。」と思って投げるのと、「守りが信頼できるから思い切っていいタマを投げよう。打たれても大丈夫だ」と思うのとは大きな違いである。
外野守備に限りない不安を抱えたままでペナントレース開幕を迎える阪神タイガースはいったいどんな戦いぶりになるのだろうか。和田豊新監督は今後どんな展開を予想するのだろうか。
力が衰えて勝利に貢献できなくなって自分がチームに迷惑を掛けてるのに、引き際をわかっていないベテラン選手ほど始末に負えないものはない。ましてやかつてのチームの功労者であれば切ることもできない。まるで阪神タイガースはリストラに失敗した老舗企業のような状況なのである。
このまま開幕に突入すればとてもAクラスは無理だろう。阪神はもうすでに暗黒時代に突入しているのかも知れない。昨年もそうだったように。
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