どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
警察官を示す隠語は「ポリ」「ポリ公」「ポリコ」が普通である。これは英語の「ポリスマン(Policeman)」から来ているわけだが、もうひとつ「マッポ」という隠語もある。こちらは外国語ではなく、明治維新の頃に巡査になったのは薩摩藩の下級氏族が多かったので「薩摩っぽ(さつまっぽ)」→「さつまっぽう」→「まっぽう」→「マッポ」と変化したのだと言われている。
一方、全裸であることを示す表現は普通は「一糸まとわぬ」である。これは衣類を全く身につけてないということを強調するために布一枚どころか、糸一本も身につけてないという意味である。ただ、それはあまりにも文学的でしかも美しい描き方である。もっと単純に全裸というものを考えた場合、やはり「素っ裸」と「真っ裸」である。さて、この「すっぱだか」と「まっぱだか」だが、どう違うのかと聞かれても説明に困るのである。男性女性の区別もなさそうだ。ただ、微妙に用法の違いというかニュアンスの違いがあって、「素っ裸で露天風呂に飛び込む」「真っ裸で歩行者天国を歩く」というふうに、前者は主に「裸でも問題のない場所」で用いられ、後者はどちらかというと裸になることがはばかられるような場所で用いられるという気がするのである。
最近はどんどん言葉が省略されて短縮化され、この「素っ裸」「真っ裸」もそれぞれ「すっぱ」「まっぱ」という形で使われるようである。
だからたとえば「警察官が真っ裸で」と書く場合は「マッポがマッパ」というふうに短縮できるのである。しかし、実際にそんなヤツがいるとは驚いた。読売新聞の記事を引用しよう。
ステージで縛られ全裸の客、捕まえてみれば警官
北海道警札幌中央署は11日、札幌市中央区南5西5の風俗店「クラブ パティオ」経営田中貴子容疑者(46)(同市白石区)を風営法違反(無許可営業)容疑で、客として居合わせた札幌厚別署留置管理課巡査長、泉沢有俊容疑者(28)(同市厚別区)を公然わいせつ容疑で、それぞれ現行犯逮捕した。
発表によると、田中容疑者は同日午前1時25分頃、道公安委員会の許可を取らずに、女性従業員に泉沢容疑者の接待をさせた疑い。同署が捜索したところ、店内には男女計16人の客がいて、縄で縛られた泉沢容疑者が全裸でステージ上にいた。同容疑者は容疑を認めている。奥村稔・道警監察官室長は「事実関係を調査し、厳正に対処する」とコメントした。(2012年2月11日23時38分 読売新聞)
風俗店のステージで、縄で縛られて全裸になっていたということだからSMプレイでも実演していたのだろうか。まあ人にはいろんな趣味があるわけで、そういう趣味のある変態が存在することもまあ許容範囲なのかも知れないが、それは密室でこっそりと恋人と二人ですべきである。それを人前で公然と見せて行うというのはそれはもう趣味の変態さんの領域を超えていて、法律的に問題があるのだ。今回はそれがお巡りさんだったということである。
さてこのマッパのマッポだが、警察官でこの趣味というのはやはり問題なのである。これがたとえばSMクラブの経営者とか、暴力団組員ならばまだそれなりに趣味と仕事を両立させてやっていけるのかも知れないが、公務員とかカタギの衆の仕事ならまずこの趣味は困るのである。
そういうわけで今回逮捕された泉沢有俊容疑者、趣味に生きるのか生活のために趣味をあきらめるのか、なかなかに苦しい選択が待っているのだ。いやはやそんな変な趣味ではなくてよかったのである。自分がきわめてノーマルな人間であったことに感謝しなければいけない。
←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館