2012年02月10日(金) |
日本の土木技術の信頼はどうなったのか? |
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橋を架けたり、トンネルを掘ったりする土木技術に於いて日本は世界の最先端を走ってるとオレは思っていた。浅い水深の海底にトンネルをシールド工法で掘ることだって、さほど困難なことではなかったはずである。それなのに事故は起きた。いったい何が原因だったのだろうか。掘削する機械の故障か。あるいは作業員たちがなんらかの操作ミスをしたのか。5人の作業員は今も行方不明で引き続き捜索中である。
朝日新聞の記事を引用しよう。
海底トンネルの濁り水浄化作業開始 倉敷5人不明
岡山県倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所の海底トンネル浸水事故で、工事元請けの鹿島は9日未明からトンネル内にたまった濁った水の浄化作業を始めた。岡山県警は、作業終了後に行方不明の作業員5人の捜索を再開する。
鹿島は2台の浄化装置を縦穴付近に設置し、水をポンプでくみ上げて処理した後にトンネル内に戻している。ただ、縦穴部分だけでも約3千立方メートルの水があり、少なくとも24時間はかかる見通しだ。
トンネル内の水には油などが混ざっていて視界が悪いため、岡山県警のダイバーによる捜索は8日に中断。倉敷市消防局もリモコン式の水中探査カメラを投入したが、がれきが支障となって捜索は進まなかった。第6管区海上保安本部も水島港の海上からダイバーを潜らせて現場周辺を調査していたが、8日にいったん終了した。
掘削中のトンネル内に流入した海水は濁っていて何も見えない状態である。水中にはかなり大きめのゴミなども浮かんでいて、ダイバーが海中捜索するのも危険なのでまず浄化してからということで浄化装置を取り付けたのだが、この浄化作業には24時間かかるという。
海底トンネルの上部に当たる海底には大きな陥没が確認されてるという。おそらく掘削中の海底トンネルで大規模な落盤が発生し、それによって海底とトンネルがつながったような状態になって海水が一気に流れ込んだというのは素人目にも想像のつく事態だが、そもそもシールド工法というのはこのような事態を防ぐことができるように考案された工事方法ではなかったか。やわらかい地盤や崩れやすい海底などを掘削するための技術である。それがなぜかこのような事故を起こしてしまったのである。オレはとても不思議に思っているのだ、適切に工事が遂行されていれば事故は起きない。いったい作業工程のどの部分に問題があって。どういう形でこの事故が発生したのか。そうした記録はどこかに残ってるのか。
日本はその高い土木技術で世界をリードしてきた。このような事故はその信頼を裏切るものである。海外でこれから工事を受注するときに同様の事故が発生しないとはいえない。困難な環境下の工事であっても作業員の安全が確保されるのが最優先であり、どこかの人命を軽視する大国と日本は違う部分であるとオレは思っていたのである。それが今回このような事故が起きてしまったということは、そうした信頼を裏切るものである。それがまことに残念なのである。どうか事故原因を一日も早く解明して欲しいのである。このような事故を二度と起こさないようにするためにも。
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