2012年02月09日(木) |
GKBとはゴキブリのことである |
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アルファベットの略称をうっかりつけるととんでもないことになる。たとえばNHKというと誰もが「日本放送協会」の略称だと理解しているが、実は「日本貧乳協会」だったり「日本白痴化協会」だったり「日本変態化協会」だったりするわけで、そんな団体があるかどうかはともかく、まぎらわしいものをつけてはダメなのである。
AKBと言えば誰もがあのAKB48のことだとわかる。それではGKBと言われて、それが何の略称なのかわかるだろうか。オレはすぐにそれを「ゴキブリ」のことだと思った。「ゴキブリ」と呼ぶのが苦手な人は、「ゴッキー」「ゴキ」「G」などと略す。「ゴキブリ」と文字にするだけで、キーボードの上をあの忌まわしい虫がはい回ってるような感覚に襲われるからとにかく文字にもしたくないということなのだ。オレの周囲にもゴキブリ嫌いの人は多い。もっともゴキブリ好きの人に今まで一度もお目に掛かったことはないのだが。
そのGKBを略称に使った馬鹿がいた。本当に馬鹿である。もしもある進学塾が「スーパーエクセレント」というコースを設置していたとして、決してその略称を「SEX」とはしないだろう。なぜなら「SEX」という単語から人々が連想するのは、まじめに机に向かってみんながお勉強している姿などではないからである。それと同様に「GKB」は「ゴキブリ」である。少なくともオレのまわりはみんなそう思っている。
「GKB47」撤回、ポスター25万枚廃棄
岡田副総理は7日の記者会見で、内閣府による3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズ「あなたもGKB47宣言!」を撤回すると発表した。
人気アイドルグループの「AKB48」を参考にしたことが国会審議で批判されたためだ。政府は、約300万円かけて印刷した25万枚のポスターを回収し、廃棄する方針だ。
岡田氏は記者会見で「一部の関係者から、自殺の深刻さを十分にわきまえていないのではないかとの指摘があり、それを勘案した」と説明。新たなキャッチフレーズについては、悩みを抱える人に支援活動を行う人を意味する「ゲートキーパー」から、「あなたもゲートキーパー宣言!」とする。
(2012年2月8日01時44分 読売新聞)
自殺の深刻さをアピールするのに「GKB47」というのはあまりにも不謹慎である。自殺を防ごうとするならば、もっと人々が希望を持てる世の中にしてもらいたい。不景気のために起きているリストラによる失業や倒産による廃業が自殺への引き金となってるのならば、まず景気を良くして人々が将来に希望を持てるようにするべきではないのか。税金も上がるし、年金はどうなるかわからないし、周辺国はどんどん日本の領土を侵略してくる。そんな状況で人々はどうやって将来に希望を持てるのか。
自殺対策を行うのに必要なのは、そうやってポスターをはって派手なキャンペーンをすることではない。今実際に生活に困っている人、生きる希望を失ってる人を支援するための地道な努力を、地域社会や地縁血縁のある人たちが行うことでしか解決できない。しかしこれまでの日本の政策はずっとそうではなかった。巨大店舗がどんどん田舎にも進出することで地域の小規模な商店は廃業に追いこまれ、円高不況で工場が撤退して人々は働く場を失った。そうして生まれた貧困は家庭の崩壊や地域のコミュニティの崩壊を加速した。離婚率の上昇もそうした世の中の変化と無縁ではないのである。
今の自殺者数の多さの原因はいくつもあってこれが主因だとは断定できないが、政治家の無能さ、政府の情けなさ、政策の迷走ぶりがそれらの原因の一つであることは否定できない。なぜ少子化なのか。もしかしたら多くの人たちが「こんな世の中で子どもを作っても苦労させるだけだ」とあきらめてるとすればそれは残念なことである。
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