2012年01月11日(水) |
京都に水族館はいらない |
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オレは水族館が好きだ。海遊館も須磨水族館も好きだし、北海道では小樽の水族館にも行った。イルカのショーを見るのも楽しいし、ラッコが芸をする(?)のも微笑ましいと思う。しかし、だからといって日本中を水族館で埋め尽くす必要はないと思うのである。たとえば京都である。京都にはたくさんいいところがある。日本文化の伝統を感じさせてくれるのが京都のよさである。すでに多くの見所がある京都に、わざわざ水族館を作ることに何の意味があるのか。京都新聞の少し古い記事を引用しよう。
京都水族館、入館料大人2千円 来年3月14日オープン
京都市下京区の梅小路公園内に京都水族館を建設しているオリックス不動産(東京都)が、水族館の開館日を来年3月14日に決めたことが13日、分かった。昨夏から始まった建設工事は大詰めを迎えており、今後は展示する動物や魚の搬入、スタッフ研修などが行われる。
水族館は2008年7月に同社が市に設置を提案し、市から公園敷地の一部を借り受け昨年7月に着工した。地上3階建てで、延べ床面積は約1万1千平方メートル。使用水量約3千トンの水族館は内陸型では国内最大級となる。
館内は、オオサンショウウオなどを展示する「京の川ゾーン」や「イルカスタジアム」、磯の生物とふれあえる「海洋ゾーン」など9エリアに分け、2時間程度で全ゾーンの見学が可能という。軽食や土産物の販売コーナーも整備する。
開館日と合わせ、営業時間を午前9時〜午後5時で年中無休とし、入館料を大人2千円、高校生1500円、小中学生1千円、3歳以上600円とすることも正式に決めた。地元商店との回遊性を高めるため、一度退館後も再入場可能とし、入館料の倍額で購入できる年間パスも販売する。
開館に先立ち、地元住民を対象に内覧会を催す予定で、同社は「環境や水の文化が学べ、地域に愛される水族館として歩みたい」としている。
この水族館を企画したオリックス不動産は、借地という形でリスクを負わずにこの一等地に進出し、京都という地の利を生かして大勢の観光客を集めて、2000円の入場料でぼろ儲けを狙ってるのだろう。入場料2000円を払う観客が100万人いれば20億円の売り上げになる。他の記事では年間に200万人の来場者を見込んでいるとあったのでその場合は売り上げ40億円である。そこから水族館の維持費を引いた場合、ちゃんと黒字化可能だという目算があってオリックスはこの事業を考えたのだろう。
オレはこんなものを作ることには反対だ。しかし、3月14日にオープン予定となってるので、もうほとんどできあがっていて、もうすぐ魚の搬入なども始まるのだろう。学芸員や飼育係という雇用も発生するわけで、公式HPに行くと求人情報がかなり掲載されていたのである。もう阻止することは不可能だ。
嵐山に行くと「時雨殿」という「百人一首」のテーマパークがある。任天堂がその土地に「時雨殿」を建てたことはとても納得がいくのである。これ以上にふさわしい場所があっただろうかと。京都にふさわしいのは水族館などではなく、こうした施設なのだ。しかし「時雨殿」に興味を持つのはオレのようなマニアックなおっさんだけなのである。嵐山を訪れた多くの観光客はそのまま素通りしてしまうのだ。きっと観光客はこの水族館には大挙して押し寄せるのだろう。
せっかく京都に来たのに、京都らしい場所にちっとも行かない罰当たりな観光客を増やすだけのこんな施設の建設にオレは反対だ。なぜ京都市はこんな計画を認可したのか。どんな裏工作があったのか。オリックスはどんな卑怯な手を使ったのか。オレはどうも気になるのである。過去にオリックスが関係した可能性のある「ジョイントコーポ」支援に関わる数十億円のインサイダー取引事件は報道も全くされずにそのまま闇に葬られている。ネット上でそれを告発したのはオレの日記くらいだ。今回の水族館建設工事にも何かウラがあるとオレはにらんでいる。もちろんすべてオレの単なる憶測なのだが。
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