2012年01月07日(土) |
ギターを振り回した発狂男 |
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ギターと言えば「人造人間キカイダー」である。そんな古い特撮ものを覚えてる人がどれだけいるかわからないが、ふっとオレはそう思ったのである。もっともキカイダーと違ってこっちはキ○ガイダーである。○の中に一文字、「チ」を入れないといけないのである。全くもって迷惑な話である。読売新聞の記事を引用しよう。
駆けつけた救急車強奪、逃走60キロ…男を逮捕
強奪された救急車。後部ガラスが割られている(7日午前0時55分、和歌山県の湯浅署で)
6日午後10時25分頃、大阪府大阪狭山市消防本部に「別居している息子の様子がおかしい」と父親から通報があった。
救急隊員3人が救急車で同市西山台の府営住宅に駆け付け、うち1人が部屋を訪ねたところ、住人の男(46)が突然、玄関先で隊員を蹴るなど暴れ出した。男はギターを振り回して路上まで隊員を追い掛け、救急車の後部ドアのガラスをギターでたたき割るなどし、隊員らが車を離れたすきに運転席に乗り込んで救急車を奪った。
さらに、同市内で信号待ちをしていた乗用車に追突する事故を起こしながら、和歌山方面へ逃走。府警などのパトカーが追跡、約1時間20分後、約60キロ離れた和歌山県広川町内で停車させた。救急隊員2人が軽傷の模様。同県警は、男を強盗致傷容疑で緊急逮捕した。
(2012年1月7日03時04分 読売新聞)
「息子の様子がおかしい」ということだが、この「おかしい」の中味は具体的にどんなふうに示されたのだろうか?オレはそのおかしいの意味が少し気になるのだ。つまり、その急病の通報の中味である。こういう「基地害」の場合も、それは救急車を呼ぶ対象になるのだろうか。救急車を呼ぶのは心筋梗塞とか脳卒中とか、一秒を争う場合だけじゃないのか。なんでこんなヤツのために呼ぶのか。とにかくオレはこの救急通報の中味がどんなものであったのかを知りたいのだ。
ただ、統合失調症などの精神疾患の場合、タクシーでは乗車拒否に遭う可能性もある。そうなれば救急車を呼ぶしかないわけである。しかし救急隊員もまさか暴れて車を奪われるなんて事態は想像もしていなかっただろう。和歌山県まで60キロも運転を続けられたということは、果たしてこれを「心身喪失」や「心神耗弱」状態だったのかというと合理的な疑問が残る。長距離の運転は心身がかなり正常でないとできないと思うからだ。
そして、救急車を強奪しての逃走なんだが、事故を起こしながらの逃走ということで、まずはその間に人をはねるなどの犠牲者が出ていないことにオレはほっとしている。しかしそれはあくまで結果論であり、危険であったことは間違いない。どうやって救急車を壊さずにこの男を捕らえるかというのはかなり困難であり、結果として60キロも逃走されたのも仕方ないかも知れない。
それにしてもこの男、何がしたかったのだろう。ギターをぶっ壊してしまって、もう弾けないじゃないか。おかしな人間の衝動的な行動の意味は全くわからないのである。そして新聞報道が名前を出していないことから考えて、やっぱり人を殺しても日本の法律では罪にならないような類の人なんだと改めて思った次第である。
病気であること自体は罪でもなんでもない。しかし、それが市民社会の秩序を乱すとき、他者の生命を危機にさらすとき、我々はどのような選択をしないといけないのか。この問題に関する答は出ないのである。
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