2011年12月30日(金) |
大阪市営地下鉄増収試案 |
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橋下大阪市長は、大阪市営地下鉄を民営化するに当たって値下げ案を3案提示し、それぞれの減収額も計算しているようだが、オレは全く別の案を考えているぜ。このオレのアイデアをもしも導入すれば、増収と値下げが同時に可能になるのである。それは「地下鉄ワンコインチケット」の導入だ。
現行のシステムになんらかの変更を加えようとするならば必ず大幅な投資を必要とする。たとえば今地下鉄全駅に入っているきっぷの自動券売機を入れ替えようとするなら莫大な経費がかかるだろう。そんなゼニを使わずに料金を変更する方法があるのだ。それがオレの提案するワンコインチケット方式である。
「隣の駅まで100円」というきっぷを売るための専用の券売機を主要駅に設置する、それだけの変更である。これは「新たな需要の開拓」であり、これまで地下鉄を利用してきた人の料金を値下げするのではないのである。
たとえばナンバから心斎橋に移動するとき、たいていの大阪人は歩く。歩いても10分もかからないからである。ナンバから日本橋でも同様である。なぜ歩くのか。地下鉄の初乗り料金が高すぎるからだ。大阪の人間は、「どうせ200円も出すのならある程度乗らないと損!」と考えるのだ。そうした「今まで歩いている客」に対して「たった100円なら乗ってもいいか」という気にさせるのがオレの提案するワンコインチケットである。これは必ず需要の見込める主要駅だけに設置すればいい。そうすることで、なんば→心斎橋とか、天王寺→四天王寺前夕陽丘という短距離をきっぷで乗る客を増やすことができるのだ。しかも従来の料金制度に大きな変更を加えているわけではないので、設備投資額もわずかで済むのである。
もうひとつはパーク&ライドをもっと積極的に推進することである。たとえば八尾南や井高野といった地下鉄路線の終点駅周辺に大規模な公共駐車場を新たに設置して、その利用料金分を地下鉄運賃からそっくりそのまま割引するのだ。これまで大阪市内に車通勤していた人がこのパーク&ライドに移行すれば、駐車場の売り上げ分がまるごと地下鉄の増収となる。大日や北花田のようにイオンモールという大きな商業施設がある場合は、その駐車場と提携して割安の月極料金で駐車場をパーク&ライド用に提供してもらえばいい。新金岡駅前にある商業施設の「しんかなシティ」は近々廃業が決まっているが、そこに設置された駐車場もこのまま宙に浮かせるのではなくてまるごと地下鉄専用にすればいい。
このパーク&ライド推進は大阪市内の交通渋滞の緩和となると同時に、CO2の排出量削減効果もあるし、駐車場周辺の商業施設も潤うわけで、また「車は駐車場に入れてあるから」ということで、帰りに一杯飲んでそのまま車を置いて帰る客も増やすことができるのだ。
大阪市営地下鉄は黒字化が達成された。それを民営化することで人件費などを削減して料金値下げしたいと橋下市長は考えているわけだが、オレの考えは少し違うのだ。これだけ多くの利用者がいて、もうかっているモノは大阪市の財産である。それをなぜ活かさないのかと思うのである。
民営化して株式を一般に公開し、それを大阪市民に売り出すと共に大阪市も株主となる。これだけの売り上げの鉄道である。株価は時価総額にして1兆円近くになるだろう。地下鉄が年間に1000億円の利益を生み出すとして、その半分を配当に回すとすれば500億だから配当利回りは5%ということになる。株主にはぞれだけのゼニが転がり込むわけで、大阪市民は利殖の対象として争って株主になろうとするだろう。1000万円の資金があれば毎年50万円の配当金がもらえるのである。大株主には株主優待で地下鉄無料パスなども発行すればいい。そうすれば市民の財産として有効に活用できるわけだ。大阪市は51%以上の株を保有したままでいればいいのである。それでも配当金だけで年間に250億円入ってくる計算になる。しかも上場時の株の売却益で大阪市の有利子負債をかなり減らせるわけで、一石二鳥どころか何重にも効果が発生するのだ。
お金を儲けるためにはアイデアが必要だ。どうすれば気前よくゼニを使ってもらえるのか。それを常に企業は意識しないといけないのである。これまでの大阪市営地下鉄にはそうした視点が欠けていた。それを改めるために必要な改革ならば民営化も致し方ないだろう。オレは大阪市営地下鉄が「民営化」と「株式公開」という方向に進むならば、株主となって支援しようと思っている。もちろん株価の値上がりを期待していることはいうまでもない。
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