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オレは老眼鏡をいくつも持っている。なぜいくつも持っているかというと、使おうとしたときになぜかどこにしまったのかを忘れていることが多いからだ。学校で老眼鏡を使うのは通知票を記入するときである。プリンターから出力されたB4の成績一覧表の数字がはっきり見えないのである。3なのか8なのかわからないのである。それが老眼鏡をかけるとくっきりはっきり見えるのだ。小さな文字で印刷された名刺の電話番号も読めないときがある。自分の名刺は文字を一回り大きく作り直した。オレの名刺を受け取る相手も老眼が進んでいる可能性があるからである。
しかし、老眼鏡の場合はまだマシである。小さいものが見えないだけで、眼鏡をかけてなくてもある場所を探すことは可能だからだ。困るのは眼鏡がないとほとんど何も見えなくなる人たちだろう。そんな人たちは見えない眼鏡をどうやって探しているのだろうか。どこに置いたのかわからなくなった時にいったいどうするのだろうか。机の上に置いたはずの眼鏡が何かの拍子に床に落下していて、それを気付かずにうっかり踏んづけて破壊してしまった人は無数にいるはずだ。どうすればそのような悲劇を防げるのか。眼鏡をかけたままうっかり寝てしまって、起きたときに眼鏡がケツの下になっていてレンズがはずれて飛び出ていたなんてことは眼鏡をかけている人にとって日常茶飯事なのではないか。
どうすればそのような悲劇を防げるのか。もちろん眼鏡スタンドをベッドサイドに置いていて、常にそこに掛ける習慣があればどこにしまったのかわからなくなるなんてことはないだろう。ただ、こんなにあらゆるものがハイテク化された時代に、眼鏡だけがそうではないというのはなんだか面白くないのである。
家の中で携帯電話をどこに置いたか忘れてしまった場合、人は必ずその番号に電話を掛けて音や振動を手がかりにその所在を明らかにする。これと同じように、なんらかの方法で眼鏡の所在を捜せる手がかりがあればいいのである。じゃあGPSを眼鏡に搭載するのか。なんて大げさな・・・という気がする。そんな大層な仕掛けにしなくてもいい。とにかく、携帯電話と同じようにこちらから呼んだときに答えるようにすればいいのである。
部屋のどこにあるのかわからない眼鏡くんに対して「おーい眼鏡くん」と呼びかければ「ココ!」「ココ!」と答えるような仕掛けを搭載すればいいのである。もしもこのような機能を標準搭載した眼鏡が売り出されれば絶対に売れるような気がするのだ。眼鏡のフレームの中にそういう機能を搭載することは不可能ではないだろう。今や5000円や3000えんで眼鏡が買えてしまう時代である。これまで誰も考えつかなかった機能を搭載することで付加価値を与えれば価格も上げられるわけだ。
眼鏡に呼びかけるための呪文を所有者が好きなコトバで設定できるようにすればなお面白いのである。ただ注意しないといけないのは、そこにうっかり彼氏彼女の名前を設定した場合、つきあっている相手が代わったらトラブルのもととなる。そこで起きた悲劇にまで眼鏡は責任を取れないのである。
ここまで書いて、どうせならその機能をコンタクトレンズに搭載すればすごいんじゃないかと思ったが、あんな小さいものにそんな機能を搭載するのは無理だし、それに使い捨てがどんどん主流になってきているから落としてもみんな気にしていないのだろう。
返事をする眼鏡、どこか売り出さないだろうか。オレが考えたよりも先に誰かがそんな特許をとっていたりして。
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