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学校でも職場でもデートでも、どこの世界にも「遅刻」という現象が存在する。かくいうオレも遅刻を何度かしたことがあるわけで、きっと世間には「一度も遅刻なんかしたことない」という方はいらっしゃらないと思うのである。その遅刻に関してなんだが、学校などでは生徒が遅刻した場合に「遅刻届」というのを提出することになっていて、その理由を記入するのである。きっと企業でも従業員が提出するそういう用紙が存在するのだろう。
さて、そこに記入される遅刻理由なんだが、やはり多いのは「朝寝坊」である。ただ、オレにとって腑に落ちないのは「電車に乗り遅れました」という理由を書く者が存在することだ。その電車に乗り遅れる原因は家を出るのが遅かったということであり、その家を出るのが遅くなった原因は、朝起きるのが遅かったということではないのか。そうやって考えればこの「電車に乗り遅れました」という理由はおかしいと思うのである。
そういうことを友人と話していると、「起きる時間はいつもと同じでも準備に手間取って・・・」ということもあると言われた。鏡の前で髪型がうまく決まらずに手間取った場合とか、一度家を出てから定期を忘れたことに気が付いて取りに帰ったとかという場合である。その場合が「電車に乗り遅れた」というのに該当するというのだ。なるほど、なんだか納得できないがそういうことなら認めよう。
それならさっきの「朝寝坊」に戻るのだが、そもそも「朝寝坊」するにはなんらかの理由が存在するはずである。前夜に遅くまでテレビで低俗な深夜番組を見ていたとか、あるいは遅くまでゲームをしていたとか、遅くまで友人と延々とメール交換をしていたとか、つまり「寝るのが遅かった」=「朝寝坊」ということならば真の理由は「寝るのが遅かったから」ということになるのではないか。
ただ、寝るのが遅かった人が必ず朝寝坊するのではなくて、寝るのが遅くてもがんばって起きて、少ない睡眠時間で耐えることも可能なわけで、そうするとやはりここで捉えなければならない現象というのは「朝寝坊」であり、朝に眠気をこらえてがんばって起きることのできない意志の薄弱さをこそ問題にされなければならないということになる。そうするとやはり「朝寝坊」と書くしかないのかということに落ち着くのだ。
そうなると遅刻理由のチャンピオンはやはり「朝寝坊」でかまわないのだろう。かくいうオレが過去に何度か遅刻したことがあるその理由は、クルマで通勤することに起因している。それはたとえば「大雪」で道路渋滞して大混乱したことなどである。そんな時には公共交通機関も混乱して延着しているので、他の方々はみな「交通機関の延着」が理由となっていて遅刻の正当な理由となるのだが、自分の場合は公共交通機関を用いてないので免罪されずに遅刻となってしまうのだ。
クルマが故障して走行不能となって・・・ということはこれまで30年近くの中で一度もなかった。それはかなり運が良かったということかも知れない。というのは走行中にクルマが故障したことは何度もあるが、それがたまたま朝の通勤時間帯ではなかったというだけのことである。そういうわけで遅刻理由に「クルマの故障」と書いたことが一度もなかったわけだが、考えたらそういう故障もまた「整備不良」に起因するのかも知れず、そうしてさかのぼっていくと物事の理由というのはなかなか厄介なのである。
公立高校に勤務していた頃、毎日全校生徒の5%くらいが遅刻していた。年間に100回以上遅刻する生徒もいた。始業時間になっても門のところに大量に生徒が列をなしていた。ところが私学に転勤してみて遅刻の少ないことにびっくりした。昔に比べれば少しは遅刻する生徒は増えたかも知れないが、それでも話に聞く公立高校の状況と比較すればやはり今自分が勤務している学校の遅刻者は生徒数に比して驚くほど少ない。それはやはり常習遅刻者に対する指導がきちっと行われていて、学校の側に「遅刻を減らそう」という方針が存在するからであると思うのである。そういえば公立高校にいた時、職員会議で「遅刻者を減らすために始業時間を10分遅らせたらどうか」という提案があったことを思い出す。遅くしたら生徒はそれに合わせてさらに遅く来るだけである。そうして迎合することからは何も変化は期待できない。むしろ始業時間を早めた方が効果があったのではないかとオレは思うのである。
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