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クルマのエアコンの温度設定を23度にしていたら、いきなり温風が出てきた。ダッシュボードのパネルを操作して外気温を表示したら21度である。もうそんなに涼しくなっていたのである。エアコンから冷気が吹き出すのが当然という日々が続いていたので、いつのまにか季節が進んでいることに気が付かなかった。ついこのあいだまで35度近い猛暑だったのに、台風の通過と同時に一気に涼しくなったのである。
でも、部屋でじっとしていたり、クルマを運転しているときにはついついエアコンをまだつけてしまう。ちょっと汗ばむとそうするのが習慣であるかのようにエアコンの冷気を求めてしまうのだ。
家でも同じように息子がエアコンをつけていた。「もう涼しいのに切れよ!」と偉そうに注意したが、自分もクルマの中ではつけているのだから勝手なものである。
多くの原発が停止したまま電力不足に陥った今年の夏を、日本人は「節電」で乗り切った。来年も同じように乗り切れるのかどうかはわからない。ただ、東日本大震災といい、先日の台風12号による十津川村や新宮市の大水害といい、今年は過去に例をみなかったような大規模な天災に見舞われた年だった。まだ3ヶ月残ってるので油断はできない。もっと大変な災害がこれから起きるかも知れない。
家で父と話しているときに話題が地球規模の地殻変動のことになって、大陸が移動するくらいの地殻変動が過去にあったのに、今回のようなせいぜい数メートルの地殻変動でこんなに大きな被害を受けるわけだから、それこそ原発みたいなものを作ることがいかに理に叶わぬことであるかという点で二人は一致した。核廃棄物の処理もそうだ。何万年も人類の文明が継続するわけでもないのにそんな施設を作って、どうやって後世の人たちがそれを維持していくのか。
欧州では金融危機が起きている。今回は数年前のあのリーマンショックの激震をさらに上回る規模で、小国の金融市場がいくつも吹っ飛んでしまうようなことになるという。ギリシャ、スペイン、イタリアなどが次々とデフォルトを起こして連鎖反応的に欧州の銀行が破綻すれば、その影響は世界中に及ぶだろう。日本の株式市場も大変なことになるのは間違いない。そんな今だから「金(ゴールド)」を買うことはきっと正しい選択だろうと思う。
世の中を便利にするために自分たちの作った貨幣制度や金融システムが、自分たちの文化や文明を破壊する存在となると誰が思っただろうか。まっとうに農業や漁業、工業に従事してモノを生産して「価値」を産み出してきた人たちによって支えられたはずの近代文明は、「金融業」という虚業のために破壊的な打撃を受けるのである。なんという皮肉なできごとだろうか。本来、金融というのは産業の発展をアシストしてくれるものだったはずだ。それが今は逆にまっとうな産業を振り回し、揺り動かしているのである。
もう涼しくなったのにそれでもエアコンをつけたままでいることからずいぶん話が飛躍してしまったが、もしもこの金融危機が引き金となって世界の終焉が来ても、やはり季節は同じように我々の上を巡るのだろう。
道路沿いには廃業したガソリンスタンドや空きテナントがそこら中にあって、おそらくこのままどんどんそういう廃墟は増えていくのだろう。自分たちの住む社会は確実にこうして劣化していく。政治が介入したところでもはやどうにもならない流れが存在する。それはきっと日本だけのことではないのだろう。
今日本に大勢いる働かずに収入を生活保護に頼っていながら毎日パチンコ屋に通う連中と、ギリシャのように国家財政が破綻しているのに労働者の2割が公務員で、年金と公務員給与が政府支出の40%という国とは何か通い合うものがある。日本をいずれ破綻させるのはそういう寄生虫みたいな連中が国家を食いつぶすことであり、欧州を破綻させるのはギリシャのようなたかり屋国家である。
すべての国民を勤勉にすることが無理なように、すべての国家をまともな国にすることもできない。そして日本という国がまともであるとは決して言えないのは、原発事故を巡るあのドタバタ劇で国民は十分に理解したはずだ。この茶番が終わったときに、世界はどんな姿になってるのだろうか。でもそんなこととは全く関係なく、我々の上には季節が巡っていく。人類が滅亡した後も、永遠にこの営みが続くのである。地球がなくなるその時まで。
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