2011年09月23日(金) |
なんでいけない?ドラえもん電車 |
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小田急線には「ドラえもん」や「パーマン」の絵の入った電車がこの夏走っていた。沿線の「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」のPRの目的だったわけだが、東京都の条例違反ということで突如運転中止が決定したのである。それくらいいいじゃないかとオレは思うのだが、読売新聞の記事を紹介しよう。
ドラえもん電車、都条例に抵触で運行中止
小田急電鉄(東京・新宿区)は22日、「ドラえもん」や「パーマン」など、漫画家の藤子・F・不二雄さんの人気キャラクターで彩られたラッピング電車について、屋外広告を規制する東京都の条例に抵触していたとして、今月末で運行を取りやめると発表した。
この電車は、今月開館した沿線の「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」(川崎市多摩区)をPRする目的で企画。車体側面などにキャラクターをあしらったデザインで、来年8月頃まで新宿―小田原間などで運行する予定だった。
電車などの外面に広告を出す場合、都屋外広告物条例の規定で、沿線自治体に許可を取らなければならない。小田急は「施設名などは入っておらず、広告には当たらない」として許可を取っていなかったが、都は「絵柄や図形も広告に該当する」として是正を命じた。また、同条例では広告に充てることができる面積に上限を定めているが、同電車はこの基準も上回っていた。
(2011年9月22日23時17分 読売新聞)
「ドラえもん」や「パーマン」の絵を広告と見るか、アートと見るか、これはかなり判断の分かれる問題だと思うのである。東京都はこれを広告と判断して条例違反ということになったわけだ。
そういえば大阪環状線にはユニバーサルスタジオの最寄り駅に停車する桜島線の電車がかなりカラフルなデザインである。それは規制の対象にならないのだろうか。大阪なら「実利」を優先するのでそういう形で運行中止なんてことはないのにと思うのだ。
小田急は「広告とは思っていなかった」と主張したのだが、東京都は「広告」であるという判断を下した。このように判断の分かれるものがある場合、それを判断するメンバーの主観で決まってしまうわけで、何らかのきちっとしたルールが必要であるとオレは思うのだ。
東京都にこんなルールがあるなら。秋葉原に乗り入れる電車に「萌えラッピング」を施すというわけにはいかないのだろう。それもちょっと残念である。そういう規制をなくして、鉄道会社がそれぞれさまざまな形で個性を打ち出すことをオレは期待するからだ。
「ドラえもん電車」は東京都ではダメだったが、高知県ではたしか「アンパンマン列車」が走っていたはずだ。無粋なことをいちいち突っ込んでくる東京はこの際見捨てて、他の土地ではいろんな楽しい絵を描いた車両が走って欲しいと思うのである。
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