江草 乗の言いたい放題
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2011年09月06日(火) 日産自動車には馬鹿しかいないのか?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 日産自動車というのは不思議な会社である。人気がある車であっても、モデルチェンジして不人気車に変えてしまうのが得意である。きっとまともなデザイナーがいないか、幹部のセンスが悪すぎるのかどっちかだろう。明らかに失敗というデザイン案を部下が持ってきたときに「アホか!」と一蹴できるような幹部はいないのだろうか。「前の方がよかった!」と思わせるデザインしかなぜ出せないのだろうか。それとも作る側はそれがカッコイイと思ってるのだろうか。オレのような素人が見ても「なんやこれ?」と思うようなデザインを自信たっぷりに送り出す日産の幹部はただの給料泥棒である。日産の場合特に高給取りばかりだから始末が悪いぜ。

 オレは信号待ちで停止したとき、前に停まっていたぶさいくなクルマが日産セレナであることに気付いた。ええっ? セレナってこんなにかっこ悪かったのか?そしてこんなにデカかったのか?ということだった。貴重な5ナンバーの1BOXカーだったためにけっこう人気があったセレナが、いつのまにか3ナンバーになっていたのである。なんでそんなモデルチェンジするんだ。日産というのはこれまでずっとこんな失敗を繰り返してきた。

 オレがまだ大学生の頃、日産は超不人気車種であったバイオレットをFF化して、スタンザ、オースター、リベルタビラの3つ子車を出した。どれもかなりカッコ悪かった。これではとてもライバルのトヨタ・カリーナには勝てないとオレは思った。そんなぶさいくなクルマしか出せない日産にはかなり失望したのである。

 大学のサイクリング部にいたクルマ好きの先輩にオレは「こんな馬鹿みたいなクルマを出してる日産はいずれ崩壊しますよ!」と予言し、その先輩は「技術の日産がダメになるなんて絶対にあり得ない!」と断言した。しかし、オレの予言通りに日産は崩壊し、ゴーン社長に再建してもらったことは誰もが知る事実である。

 かつて日産にはプリメーラというFF4ドアセダンがあった。オレはけっこうそのデザインが気に入っていたのである。欧州車のような雰囲気を漂わせた端正なセダンだった。しかし、3代目のプリメーラはケツのでかいアメリカンな雰囲気になった。しかも巨大化して3ナンバー化した。なんてぶさいくなクルマなんだろうかとオレはあきれた。案の定そのぶさいくなプリメーラはたちまち売れなくなり、今はもう存在しない。

 スカイラインの法則というのをご存じだろうか。日産スカイラインはモデルチェンジするたびに旧モデルを駆け込みで買いたい人が殺到するのである。それはなぜか?毎回毎回モデルチェンジのたびにぶさいくになっていったからである。新しいスカイラインを見た人は誰もが同じ言葉を口にした。「前の方がよかった!」そうしてどんどん劣化していったのである。

 もしかしたら見えないこところにすごい技術があったのかも知れない。そのためにモデルチェンジしたのかも知れない。しかし、少なくともルックスはたいてい悪く変化した。そして意味もなく巨大化したのである。なぜマーチやキューブの幅はあんなにでかいのか。マーチやキューブのようなベーシックカーをモデルチェンジのたびに少しずつ大きくしていく必要があるのか。クルマは小さいことにも価値があるのである。最初にマーチを買った人は、次は少し大きくなったマーチではなくて少し大きな別のクルマを普通は買うのである。マーチが巨大化してしまえば、最初にマーチを買ってくれた人は今度は軽自動車を買うことになるだろう。必要以上にでかくなったマーチではなくて、最初から小さなクルマを選ぶことになるのだ。

 なぜ自動車メーカーはそろいもそろってクルマを巨大化させることが好きなのだろうか。ちょっと幅の広いクルマは、駐車場の白線の中に駐めにくい場合がある。特に今から30年以上前に建てられたスーパーの駐車場なんかは一台あたりのスペースがかなり狭い。でも今のクルマはでかいのである。クルマが駐めにくいから、運転の下手な人ほど駐めやすい新しいスーパーに行くようになる。自動車メーカーが勝手にクルマを巨大化させたことに交通インフラが追いついていなかったのである。人間の大きさが巨大化してるわけじゃないんだ。なぜ同じ大きさじゃいけないのか。「広くする」ということにそんなに意味があるのか。オレの家の車庫は今のオレの三菱FTOの1730ミリがぎりぎりだ。もしもこれよりも幅の広いクルマになればドアを開けられないからクルマから降りられないということになるのだ。これはそんな狭い車庫を持ってるオレの罪なのか。30年前はこれで十分だったのだ。いつから日本のクルマはこんなに幅が広くなったのか。田舎に行けば狭い道も多い。大きいクルマだから不便という場面も多いのである。

 モデルチェンジというのは、クルマを魅力的にして「新しいのに買い換えよう!」という気持ちを起こさせ、需要を喚起するために行うのである。しかし日産のモデルチェンジというのはたいてい「前の方がカッコいいなあ」と常に日産車ユーザーに思わせてきたのだ。そんなことに日産自動車の幹部が全く気付いていなかったのならばよほどの馬鹿である。お馬鹿な役員連中は全員辞表を出せよ。少なくとも「これは売れる」「これは売れない」の予測もできないような馬鹿どもにはその資格などない。

 ホンダ・プレリュードの確立したデートカーの地位を奪った日産・シルビアが売れなくなったのは、バブルが崩壊したからではなくてモデルチェンジして巨大化し、ふとったブタになったからである。オレはその巨大化してアメリカンな雰囲気を漂わせるシルビアを見たときに、日産自動車の車造りに深く絶望した。「アホか・・・」さすがに日産にも一人くらいはまともな人間がいたのか、その次のモデルチェンジではシルビアは5ナンバーに戻った。しかし、もはや日本市場は「2ドアクーペ」が全く売れない状況に突入していた。やがてシルビアの生産は打ち切られたのである。「2ドアクーペ」というデートカー市場を崩壊させたのは明らかに日産自動車の罪であり、これは日本の他の自動車メーカーが魅力的な2ドアクーペを作る機会まで失わせた。今、新車で購入できる国産の4シーターの2ドアクーペはスカイラインクーペとRX8くらいしかない。どうしてこんな状況になってしまったのか。すべて日産自動車の罪なのである。


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