2011年08月25日(木) |
貨物列車に乗りたかった学生たち |
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鉄道で旅行をしていると、ホームに貨物列車が入線してくることがある。コンテナに表示された行き先を眺めたり、さまざまな種類の積み荷を見たり、鉄道ファンならそういう時はちょっと嬉しくなるかも知れない。しかし、そこに乗ってみようなんて考えるのは5歳の子どもならともなく、大人ならありえない行動である。しかし、たまたま見かけた貨物列車に乗ってしまった馬鹿たちがいたのである。
毎日新聞の記事を引用しよう。
貨物列車:大学生3人が飛び乗り 湖西線を1時間止める
24日午後5時ごろ、大津市南小松のJR湖西線近江舞子駅で、ホームにいた男性客が「貨物列車に男性3人が飛び乗った」と駅員に通報した。同駅から約7キロ離れた北小松−近江高島駅間を走行中の松山発金沢貨物ターミナル行き貨物列車(21両編成)を停車させ、運転士が13両目の貨車にいる3人を発見。近くを走行中の富山発大阪行き特急「サンダーバード34号」を止め、3人を近江舞子駅に連れ戻した。滋賀県警大津北署が鉄道営業法違反容疑で事情を聴いている。
同署などによると、3人は京都大学の学生(20)など20〜19歳の大学生で、高校の同級生。貨物列車が近江舞子駅に停車した際に乗り込んだといい、「滋賀県高島市にある名水を見たかった。新旭駅(同市)まで行きたかった」と話しているという。貨物列車の次の停車駅は敦賀駅(福井県敦賀市)だった。
この影響で湖西線は上下線とも5時19分から約1時間運転を見合わせ、約3200人に影響した。【安部拓輝、石川勝義】
通常の旅客列車と違って、貨物列車はJRの時刻表には表示されていないはずである。勝手に乗り込んだこの3人は、偶然目の前に貨車があったから乗り込んだのか、あるいはどこかで貨物列車の時刻表を入手してそこで停車することを知って狙ったのか。あるいはただ面白がって乗ってみたアホなのか。そのいずれだったのかはわからない。
ただ、この3人のアホな行動のために、多くの人たちが迷惑を掛けられたのである。JRとしては、貨車に人が乗っているという危険な状況を放置できない。もしも走行中に転落したりしたら生命の危険がある。勝手に乗って勝手に落ちたから自業自得だぜというわけにはいかないのである。それで貨物列車を緊急停止させて、3人の男たちを回収し、逆方向から来た列車に乗せて近江舞子駅に連れ戻す必要があったのだ。なんと迷惑な話だろうか。そのために前後を走る列車を停車させることとなり、湖西線は上下線とも午後5時19分から約1時間の間、運行がストップしたのである。3200人の乗客に影響したのだ。何と迷惑な話だろうか。
その3200人が受けた迷惑を金銭に換算するとすればどれくらいになるだろうか。たとえばその拘束された1時間につき一人1000円の時給を支払うとすれば320万円である。たった320万円、安いぜ!という話ではない。小学生でもしないような馬鹿馬鹿しいことの代償が、すごく小さく見積もっても320万円なのである。もちろん1時間も足止めを喰らった乗客たちにお詫びするのに一人あたりたった1000円ではあまりにも些少すぎる。だったら一人10万円くらいのちゃんとしたお詫びを払うとすれば、今度は総額が3億2000万円になってしまう。軽い悪戯心で貨車に飛び乗った代償が3億2000万円で、学生に代わって親が払え!などということになればたちまち親は破産である。
自分たちの行動がどんな結果につながるかということもよく考えずに貨車に飛び乗ってしまった馬鹿学生たちの一人は京都大学の学生だった。新聞記事というのはなかなか偏見に満ちているもので、3人の大学の中で実名を出す勝ちがあるのはそのうちの一人分、京都大学だけであり、他の2人がどこの大学であったかということには報道的価値がないということで無視されてるのである。なんと偏見に満ちた記事だろうか。一人はちゃんと「京都大学」と書いてもらっているのに、他の2人は「など」で済まされてるのだ。自分の大学が「など」にされてしまって君たちは悔しくないのか。オレは今回の新聞記事を読んでいて、そんなどうでもいいことを不思議に思ったのだった。
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