2011年08月04日(木) |
ネットバンキングの落とし穴 |
携帯用URL
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オレは以前にインターネットバンキングを利用していたが、今は使っていない。それは、かなりセキュリティが重視されていて乱数表から指定された番号を入力しないと振り込みできないなどという操作の面倒さが理由だった。携帯電話から振り込みができるようになるとその方がはるかに便利なので、今は携帯から銀行口座を操作している。
もちろん、我慢して面倒な操作をすれば自在に振り込みできるわけで、世間で多くの方がそれを利用されているわけだが、なんとこんな落とし穴があったのである。読売新聞の記事を引用しよう。
地銀ネットバンク不正急増、勝手に送金被害
全国の地方銀行のインターネットバンキングで今年6月以降、不正アクセスが相次ぎ、別の口座に勝手に現金を送金される被害が出ていることが3日、分かった。
警察庁によると、既に複数行から十数件の被害相談や届け出が出ており、警察当局が不正アクセス禁止法違反や詐欺などの容疑で捜査を進めている。アクセスの形態から、預金者のコンピューターがウイルスに感染していた可能性もある。海外では銀行口座情報を狙ってパスワードなどを盗み取るウイルスが蔓延(まんえん)、2億ドル以上の被害が出ているとされ、金融庁は「パスワードを変更するなど対策を」と利用者に注意を呼びかけている。
和歌山市に本店のある地銀、紀陽銀行によると、7月14日、預金者2人から相次いで「ネットバンキングで、知らないうちに他人の口座に現金が振り込まれてしまった」と連絡があった。同行が確認したところ、13日付で、他行の別々の口座に計130万円が送金されていることが判明。和歌山県警に被害届を出したという。
(2011年8月4日08時07分 読売新聞)
この不正アクセスというのはどういう手口なんだろうか。パソコンに侵入してその内部情報を流出されるウイルスが存在するということだから、もしかしたら被害にあった方のパソコンはそうしたウイルスに感染してしまって、そこから情報を盗み取られたという可能性がある。
ここでオレが危惧するのは「知らないうちに振り込まれていた」ということがいったい誰の責任であるかだ。本人でない第三者のアクセスと振り込み操作を可能にしたことは誰のせいなのか。地方銀行のネットバンキングで被害が出てるということは、地方銀行のネットバンキングのセキュリティは大手都市銀行よりも甘いのか。そして、その被害は補償されるのかということである。
オレが利用していたネットバンキングは振り込み時に乱数表の中にある数字4桁を入力しないと振り込み操作ができなくなっていた。もしも侵入したウイルスによってオレのキー操作が記録されていたとしても、乱数表を入手しない以上振り込みはできないことになる。そういう意味では安全だったと言えるかも知れない。
さて、オレが利用している携帯電話からの振り込み操作だが、最近はスマホを使う人が増えた。携帯と違ってスマホはパソコン同様にウイルスに感染しやすいという。だからもしもオレが携帯の上でやってる振り込み操作をスマホでやるとすれば、当然ながらその操作内容をウイルスに盗まれる可能性が出てくるわけだ。それを思えばスマホ導入も考えモノである。オレのように携帯電話からの振り込み操作をよく行う人間はスマホを使わない方がいいということになる。
ただ、不正な方法で振り込みを行ったとして、その受け取り先の口座は存在するわけだからその口座の持ち主が誰かということがわかれば犯人にたどり着けると思うのである。もちろん偽名口座などを使ってる可能性は高いが、そこから引き出すときに必ず銀行の防犯カメラに映る。もちろん引き出し役を別人にして、自分にたどり着けないようにと盗人の側もさまざまなセキュリティをかけてきているだろう。しかし少なくとも犯罪の痕跡は必ず残るのである。だからなんとしても犯人検挙に結びつけて欲しいのである。
記事を読んでいて思ったのだが、このような犯罪は「窃盗」ではなくて「不正アクセス防止法」や「詐欺」という罪になるらしい。確かに目の前の現金を盗むのではないからすした名称になるのだろう。法律がまだ追いつかないという側面もあるだろう。ちゃんと法律を改正して厳罰を喰らわせることができるようにしてもらいたいのである。
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