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オレはもう少しで死にそうだったのである。
いや、死にそうというのは大げさだ。でも、思い出すとやはりあの瞬間は恐怖なのだ。クルマを運転していて、目の前の道路に大量の地雷が撒かれていたら肝をつぶすだろう。さすがに自衛隊の弾薬庫にでも行かないと国内で地雷を手に入れることはできないが。地雷にも似た恐怖をオレは味わったのである。
昨日の朝、オレは中央環状線を西に向かって走っていた。大泉緑地の手前あたりだっただろうか。朝の9時15分くらいだ。オレの斜め前を走っていたトラックの、側面にある荷台の扉がなぜか半分開いていた。そして、車室内に積まれていた缶ジュースの箱がその扉から滑り落ちたのだ。オレの目の前でだ。箱は衝撃で破れ、道路には無数の缶ジュースが一斉に投げ出された。オレの目の前の道路はおびただしい缶で埋め尽くされたのである。オレは肝をつぶした。避けようがないじゃないか。
缶は200CCくらいの緑のミニ缶だった。中味は炭酸飲料だったようで、落下の衝撃で破れたものは白い泡を吹いている。たまたまオレはその朝、いつものFTOを車検に出していた関係で代車のホンダ・ライフという軽自動車を運転していた。FTOの太いタイヤなら缶を踏みつぶして通過しただろう。しかし、軽自動車なら下手に踏みつぶすと衝撃でハンドルをとられて事故につながるかも知れない。そうなると避けるしかない。オレは3車線もある道路いっぱいに散乱する缶ジュースの缶を華麗なるハンドルさばきで右へ左へと避けつつその場を切り抜けたのであった。オレのように上手によけられないクルマはみんなその缶を豪快に踏みつけていた。そして、走り抜けたオレが運転するライフのドアミラーからは、缶ジュースを落下させたクルマのドライバーがクルマを路肩に駐めて途方に暮れる様子が確認できたのである。
それにしても朝からこんなに気合いが入った運転をすることになるとは思いもよらなかったぜ。
今回は缶ジュースだからうまく避けることができた。しかし、もっと大きな重量物だったらどうだろうか。道路に散乱したのがスイカだったら避けるのは困難だったと思うのである。十数個のスイカがごろごろと道路を転げ回るならきっと何個もブチ割っていくしかないだろう。あるいは動くものならどうか。輸送中のトラックが事故を起こして、積み荷のひよこが1000匹くらい道路に逃げ出せばどうか。オレは動いているひよこを避ける自信はない。きっと何羽も犠牲にしてしまうだろう。しかしそれは絶対に起きない事故ではない。ひよこを輸送しているトラックはきっとあるはずだ。だったら事故の可能性ももちろんあることになる。
もっとグロテスクなものならどうか。たとえば大量の生きた蛇を積んだトラックが事故を起こして、道路一敗に蛇が逃げまどうとすればどうだろうか。あまりにも悲惨過ぎて想像したくないのである。食用蛙を満載したトラックとか、ニワトリを満載したトラック、ミツバチの巣箱を積んだトラックなどが事故を起こせば、周囲を走っていたドライバーたちはみんな肝をつぶすはずだ。いやはや。本当に今朝は肝をつぶしたのである。
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