2011年07月18日(月) |
中国はなぜダライ・ラマ14世を恐れるのか? |
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遅れてやってきた帝国主義国家、中国は第二次大戦が終わって世界の枠組みが決まった後も侵略戦争を継続してきた。チベットに人民解放軍を送って数百万の住民を虐殺して侵攻したこともその一つである。そこでどのような残虐行為が行われたのか、映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」ではほんの少し映画の中でこのチベット侵略について触れている。しかし中国政府はこの映画さえも激しく抗議の対象としている。「これは事実ではない」と主張するのだ。ウソをつくことが恥でも何でもなく、ものごとを自分たちに有利に進められるのなら、あるいはその方が金銭的に得になる場合はウソをついてもいいというのが中国の人々の価値観である。これは政府も人民も同様だ。だから約束や契約を平気で破れるのである。政府という「上」がそうだから「下」まで同じなのである。そんな無法国家が強大な軍事力というパワーを手に入れたのだから南シナ海で好き放題しようとしているのも当然である。モラル無き力の暴走ほど世界にとっての脅威はない。
読売新聞の記事を引用しよう。
ダライ・ラマとの会談、中国が米に強く抗議
【北京=大木聖馬】オバマ米大統領がダライ・ラマ14世と会談したことに対し、中国の崔天凱外務次官は17日未明、在北京米大使館のロバート・ウォン臨時代理大使を呼び出し、「米国は中国の厳正な申し入れを顧みずに、頑なに会談を設定し、中国の内政に干渉し国民の感情を傷つけた」として、「強烈な憤慨と断固たる反対」を伝えた。
同日午前にも、外務省の馬朝旭報道局長が「米国が直ちに悪影響を取り除くよう求める」との非難談話を発表した。
未明の呼び出しは異例の対応で、胡錦濤政権の強い不満表明だ。ただ、胡政権は、今年夏のバイデン副大統領訪中や、胡氏の後継者に内定した習近平・国家副主席の訪米を控え、米国との決定的な対立は望んでいない。23日にインドネシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)や、25日に広東省深センで行われるクリントン米国務長官と戴秉国・国務委員との会談などの場で強く抗議しつつ、米国の出方を見据えながら、問題の沈静化を図っていくとみられる。
(2011年7月17日19時27分 読売新聞)
オバマ大統領が、亡命中のチベットの一宗教者と会うことが中国政府にとってなぜ困ることなのだろうか。それは彼が中国の国家的犯罪を告発できる立場にある生き証人だからである。会談の中で「チベット侵攻」「チベット住民大量虐殺」という事実に触れられることを恐れているのだ。中国はあくまでチベット侵攻の問題を中国の「内政問題」にしようとしている。そこがかつて独立国家であったという事実さえも否定しているのである。
しかし、百歩譲ってそれが中国の内政問題であったとしても、その地で起きた住民への虐殺、宗教施設の破壊、人民解放軍兵士による尼僧への集団レイプなどの残虐行為が許されるものでないことは誰にでもわかることだ。それらの事実を中国は「なかったこと」にして歴史の闇に葬ろうとしているのである。
いつから中国はこんな情けない国になってしまったのか。歴史の事実を事実として伝えられないウソつきの国になってしまったのか。この国にはかつて司馬遷という偉大な記録者が存在したのではなかったか。彼は武帝の怒りに触れて死刑を宣告されたときに、「史記」を編纂するという大事業のために自ら性器を切断されることを受け入れた。歴史の真実を伝えるという大事業は一個の人間の生死よりも優先されると彼がこだわったからではなかったか。
尖閣諸島の沖合で日本の巡視艇に中国の漁船が体当たりしてきた事件があった。中国政府はその映像が公開されるまでは頑なに「日本の巡視艇の方から体当たりしてきた!」と主張していたが、公開後はたちまち沈黙した。この情けないウソつき国家を黙らせられる唯一の方法は証拠となる事実を示すことなのだ。
南シナ海の領海問題でなぜ中国は2国間交渉を基本にしたいと主張するのか。一対一の交渉ならば約束を平気で破れるからである。ウソをついても2国間の力関係で押し切ってしまえると思っているからだ。アメリカが主張する多国間の話し合いでは自国が一方的に悪者にされるのは明らかである。そうした不利な交渉には加わろうとせず、あくまで自国にとって有利な形で決着させ、南シナ海のすべての海底地下資源を総取りしようとしているのである。
オバマ大統領は日本政府のような腰抜けとは違ったからダライ・ラマと会談した。中国のブラフなんて別に気にするほどでもなかったからである。レアアースの禁輸などをチラつかされるだけで菅直人ならビビリまくるだろう。世界一の無法国家に対して命を賭けて堂々と正義と人権の擁護を主張するダライ・ラマ14世の戦いにオレは惜しみない賛辞を贈りたい。
チベット動乱
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