2011年07月17日(日) |
危険なのは稲わらだけではない! |
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福島原発から65キロも離れた場所で屋外に置かれていた稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出され、その稲わらを食べた肉牛がすでに出荷されていた事件が報道されている。読売新聞の記事を引用しよう。
汚染稲わら使用、郡山などの5戸も…84頭流通
福島原発
福島県の畜産農家で高濃度の放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題で、同県は16日、新たに郡山市2戸、喜多方市2戸、相馬市1戸の計5戸の畜産農家でも汚染された稲わらが与えられ、計84頭がすでに出荷されたと発表した。
3月28日から今月13日にかけ、同県内に19頭、東京都に53頭、埼玉県に8頭、山形、宮城県に各2頭がそれぞれの食肉処理場に出荷され、うち1頭の肉の一部は、愛媛・松山市で販売され、完売していた。
15日に行われた福島県の立ち入り調査でわかった。同県内でこれまでに判明した南相馬市の17頭、浅川町の42頭と合わせると、汚染された疑いのある牛の出荷は計143頭になった。
喜多方市は福島第一原子力発電所から約100キロ・メートル離れている。また、郡山市の1戸の稲わらから検出されたセシウムの最高値は、1キロ・グラムあたり50万ベクレルに上った。牧草の規制値は同300ベクレルで、水分を含んだ状態に換算すると規制値の379倍に相当する。
5戸の農家では、原発事故後約3週間〜2か月間、稲わらの一部を自宅近くの水田など屋外に置いたままにしており、この間に放射性物質が付着したとみられる。喜多方市の1戸を除く4戸からは、事故後も屋外に置かれていた稲わらから規制値を超えるセシウムが検出された。喜多方市の1戸では、全て使い切ったためサンプルが採れなかったが、約1か月間屋外に置いていたことから、県は「汚染された可能性が高い」と判断した。
(2011年7月17日01時40分 読売新聞)
稲わらは震災直後の屋外に長期間おかれていたために汚染されたということなのだが、屋外に干している洗濯物とかふとんはどうなのだろうか。洗濯物は外に出さずに乾燥機に入れるか室内干しにするようにという注意はあったのだろうか。オレはそれが気になるのである。今回は出荷された肉牛のことで大騒ぎしているわけだが、どうせ偽装の得意な食肉業界である。他の肉と混ぜてミンチにしてごまかしてしまうのだろう。知らずに売ってしまったとしてもどこからも咎められるものでもない。すでにその多くが胃袋に収まったあとかも知れない。
本当は危険なのに、住民がパニックになることを恐れて政府は情報を小出しにしているような気がしてならないのである。稲わらを屋外に放置すれば高濃度の汚染が起きるなんてことは誰が考えてもわかったはずだ。ところが農家がその備えをしていなかったのは、政府が正しい情報を与えて注意を促すことを怠ったからだとしか思えないのである。
長期間屋外に干してあった衣類はどの程度放射性セシウムに汚染されているのか。それを着用したときにどの程度被曝するのか。そうしたデータはこれから発表されるのだろうか。あるいは隠蔽されるのか。オレはそれが知りたいのである。
「事実を公表すれば住民はパニックになるから・・・」という理由で、大切な情報が隠蔽されてしまい健康被害が拡大するのならば本末転倒である。たとえ住民をパニックにするような事実であっても、すべて公表するのが政府の取るべき対応ではないのか。知らせてもらえないことでさらに住民は不安を増幅し、ますます風評被害にさらされるのである。大切なのは「何も隠していません!」ということである。日本政府が情報を小出しにしていて、知らせるべきことまで知らせない態度を取っていることで西欧のメディアにどれほほど不信感を与えているだろうか。今まだ隠されている情報があるとすればそれはいったい何だろうかとオレはあれこれ推理しているのである。
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