2011年06月21日(火) |
これで津波被害はかなり防止可能だ! |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
どうすれば津波の被害を防げるのか。大きな津波に耐えられる巨大な防潮堤を建設すればいいのか。今回の東日本大震災のような想定外の巨大な津波が来ればどうするのか。今回の津波でもっとも有効な対策はただ一つ「高台へ逃げる」だった。少なくとも地震が起きてから津波が押し寄せるまでには20分ほどの時間があったわけで、想定以上の大きな津波であるということが事前にわかっていればもっと多くの人がしっかりと逃げたはずだ。そのためにはやはり海上で津波の規模を確認できるようにしたい。そのための機器を日立造船が開発したという記事を見つけた。回りを海に囲まれた日本はやはりこういう備えがとても大切だと思うのである。朝日新聞の記事を引用しよう。
千キロ沖合の津波も観測 日立造船が新システム開発 2011年6月21日1時7分
開発した新ソフトを搭載する波浪計。従来より遠い沖合で発生した津波が観測できるよう実用化を目指す=日立造船提供
日立造船は20日、米ソフトウエア会社と共同で、これまでより遠い沖合で発生した津波が観測できるシステムを開発したと発表した。従来は沖合20キロ程度での観測しかできなかったが、新システムでは千キロ沖合でも観測可能だという。2012年度の実用化を目指し、東日本大震災で発生したような大規模津波の早期発見につなげる。
津波観測では、海上に浮かべたブイを波浪計として、人工衛星の全地球測位システム(GPS)で観測し、データを陸上の基地局とやり取りする。新システムではデータ通信で生じる誤差を細かく修正できるようにして精度を高め、遠くの波浪計のデータでも観測できるようにしたという。
今回の震災では児童の7割が犠牲になった大川小学校など、適切に避難していれば助かった事例が数多くある。津波の大きさと到着時間がすぐに住民に伝わっていれば、「津波が来るまであと何分だからここに逃げよう」という判断ができたのだ。
日本の周辺海域をこの波浪計ですっぽりとカバーしておけばかなり精密なデータが手にはいるだろう。ただ、このブイは「浮かべて使用」するわけで、その場合沖合では海流でどんどん流されてしまうのではないだろうか。せっかく浮かべても黒潮でどんどん流されてみんなアメリカに漂着したなんてことになると意味がないのである。どうやって海上で定点観測するかという問題が残っている。
ある程度流されて移動してしまうということを前提にしてそのためにGPSを搭載しているのかも知れないが、少なくとも1000キロ沖合なんかにこのブイを浮かべたとしてもどんどん流されて行くような気がするのだ。ただ、沖合の津波を観測するためにはこれ以外に方法があるのかと問われれば答えはないわけで。現在考えられる最善の方法がこの海上ブイ観測方式だと思われる。
津波が起きるのでは日本近海だけではなくて世界中の海で発生するわけで、今回日立造船が開発した波浪計は世界中で使われることになるかも知れない。もっとも津波の被害を多く受けた国である日本の技術で、世界中の人々を津波から守ることができればそれこそが真の国際貢献である。オレはそれを期待しているのだ。今回のような悲劇を二度と起こさないようにするために、適切に警報、避難という形がとれるようにするのは国家としての責務である。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館