2011年06月12日(日) |
日本には地熱発電があるじゃないか! |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
自然エネルギーというとたいていの方は風力とか太陽光発電を想像するわけだが、火山国の日本にはもっと有望なエネルギー源がある。それは地熱発電だ。ただ、地熱発電に適した場所はたいていが国立公園内であり、そのために規制が厳しくて利用できなかったのである。しかし、国立公園の外から斜めに掘っていって熱源に到達するならばこの問題は回避できるのである。またまたその「斜め掘り」の技術を開発したという記事を見つけた。毎日新聞から引用しよう。
地熱発電:国立公園の外から「斜め掘り」 十和田八幡平
三菱マテリアルと東北電力が地中を斜めに掘る技術を利用して、国立公園の直下にある地熱エネルギーを使う発電を計画していることが11日、分かった。日本は地熱資源の約8割が国立公園など自然公園に存在するとされるが、開発が厳しく制限されていた。しかし、政府は10年6月、景観に配慮した開発を認めるよう規制を緩和した。実現すれば斜め掘りを利用した日本初の地熱発電となり、他地域の地熱活用にもはずみがつきそうだ。
三菱マテリアルは7月、十和田八幡平国立公園から0.5キロ離れた澄川(すみかわ)地熱発電所(秋田県鹿角市)から掘削を開始。地下2.4キロの地点まで井戸を斜めに掘り進め、年内に約0.5万キロワット分の蒸気が生産できる。蒸気を利用した発電は東北電力が行う。同発電所は現在約3.5万キロワット分の発電能力を持つ。ほぼ真下の地熱資源を利用しているが、国立公園直下の方が、より高温で発電に適した蒸気が得られるという。
自然公園の地熱資源は政府が1972年、景観保護などを理由に「(すでに)発電所がある6地点以外は、新規開発を推進しない」と通達を出し、活用を制限してきた。しかし、10年6月、再生可能エネルギーを有効活用するため、規制を見直す方針を閣議決定。斜め掘りは地表の自然景観に配慮しているとして、環境省も許可に動き始めた。東北電力が秋田県湯沢市の上(うえ)の岱(たい)地熱発電所で同様の許可を取得している。
経済産業省などによると、日本はインドネシア、米国に次ぐ世界3位の「地熱資源国」。原発約20基分にあたる推定2000万キロワット超の地熱資源がある。しかし、原子力や火力に比べてコストがかかるとして、54万キロワット分しか活用されていない。自然公園にある資源を有効活用できれば、規模拡大によるコスト低減も期待されている。ただ、地熱発電は、温泉事業への悪影響を懸念する声があり、地元の理解を得ながら開発を進める必要がある。【寺田剛】
地熱発電の適地が限られてるということなんだが、地下に高温のマグマが存在するのはわかっているのである。そこにアクセスすればいつでも高温の蒸気を作ることができそうな気がするのだ。20キロくらいの穴を掘れるならかなり遠い場所からでも熱源にアクセス可能じゃないかと思うのである。ただ、かなりの圧力がかかってるからマグマは噴出しないわけで、下手にそこに穴を掘ると一気にそれが噴きだして・・・なんてことも想像するわけで、そのあたりどうやって危険がない形で利用できるのかということには研究の余地があるだろう。
資源もゼニもない国であるアイスランドでは必要な電力をほとんど地熱発電で作ってるという。日本にはたくさんの火山や温泉があるのだ。発電に好適な場所はかなり存在するはずである。
ただここで問題になるのは温泉が枯れたりなどの影響である。これは水蒸気を取り出そうとするからいけないのではないか。地上から圧力をかけて水を送り、それが熱水となって噴出するようにすれば自然から受け取っているのは熱だけということになる。それなら環境負荷もさほど大きくないのでは・・・と思うのだ。
他にも日本にはまだ利用されていない自然エネルギーがたくさんあるはずだ。潮汐発電はいつになったら 使えるようになるんだろうか。潮流の早い海峡に発電機を設置して「海峡発電」なんてことはできないのだろうか。資源小国の日本としてはこういう資源はちゃんとものにしたいのである。。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館