2011年06月06日(月) |
橋下徹知事の大阪支配計画とは・・・ |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
大阪府議会で橋下知事が代表を務める大阪維新の会は過半数を占めている。だからなんでも思い通りに可決できるわけだが、なんと議員定数削減の条例案を強行採決してしまった。これで多くの選挙区で2人区→1人区への定数減が起きることになる。そうなると一番ダメージの大きいのは公明党である。2人区はたいてい自民と公明が議席を分け合ってきたからだ。明らかに公明党つぶしとも思えるこの強引な内容の定数削減を橋下知事は推し進めたのである。産経新聞の記事を引用しよう。
大阪府議会 議員定数削減案めぐり紛糾 2011.6.4 00:05
大阪府議会で3日に開かれた本会議は、橋下徹知事が代表を務める「大阪維新の会」(維新)が統一選で掲げた公約を踏まえて議長に提出した、議員定数を109から88に削減する条例改正案の審議の進め方などをめぐって会派間の調整がつかず紛糾、採決は深夜までずれ込んだ。
議員定数の条例改正案は「人口10万人あたり議員1人」を適数として定数を割り出し、現行の選挙区に割り振ったもの。21選挙区で1ずつ定員を削減する。
定数は21減となる一方、「一票の格差」は現在の2・2倍から2・88倍に拡大する。維新は昨年9月議会でも同じ条例改正案を提案したが、他会派は「一票の格差が拡大する」と反対し、否決された。
だが4月の府議選で過半数を得た維新は、今回は単独採決が可能で、維新幹部は「統一選の選挙公約であり必ず可決させる」と強行突破に踏み切る構え。
公明は、定数削減自体には賛成するものの、法改正を経て選挙区を衆院小選挙区と同じ19区に合区し定数を87とする試案を用意。他会派とも同調して、選挙区見直しの検討協議会設置を提案する構えを見せ、維新に条例改正案の取り下げを迫ったが維新は拒否した。
こうした対応について、各会派は「維新の手法は強引」などとして、激しく反発した。
定数削減案の採決に先立って、維新が提案した大都市制度検討協議会設置条例案をめぐる採決でも、継続審議を求める公明、自民、民主などは反発し退席。その後、審議の進め方をめぐる会派間の協議は難航し、本会議の再開は深夜までもつれ込んだ。
オレは定数削減自体には賛成である。しかし、その削減案を実施するなら同時に一票の不均衡もできるだけなくす方向で工夫すべきだった。1人区を増やせば死に票が増えてしまう。結果的に維新の会が圧倒的多数で議会を支配することが可能になるわけだ。今回の条例改正案の最大の問題点は、新しい選挙区の区割りが維新の会に有利なようになっていることなのである。
公明党案は中選挙区制なので、一票の不均衡や死に票を減らせるという点で維新の会の案よりもはるかに民主主義的ですぐれている。しかし、維新の会はわずか3割の得票で8割の議席を確保できる強引な改正案を強行採決してしまったのだ。これで橋下知事の大阪支配計画は一歩進んだのである。
橋下知事はこうして大阪府の完全支配を進めながら大阪をどうするつもりなんだろうか。次に彼が目論むのは大阪市という独立勢力の力を削ぐことだ。その方法として市長選を前にして「大阪市長の退職金は高すぎる」などの庶民にわかりやすいアピールを行ってきた。そうしたネガティブキャンペーンでかなりの効果が出ていることは間違いない。
大阪府の支配者として、橋下知事は何をしたいのだろうか。彼の行う大阪独裁の果てにあるものは一体何だろうか。オレにはどうもそれが見えてこないのだ。映画「プリンセス・トヨトミ」では大阪国という独立国が描かれる。そこで描かれるのは父から子へと受け継がれる大阪への愛である。しかし、橋下知事が大阪を愛しているとはオレには思えない。だからオレは不安なのだ。これからどんなことが起きるのか。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館