2011年05月24日(火) |
ウミガメに指を噛みちぎられた女性 |
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動物にエサを与えるのが趣味の方がいる。池の鯉にエサを与えたり、ハトにパンくずを与えたりしているときにたいていそういう方は至福の表情を浮かべているのである。そこで動物園や水族館は「動物へのエサやり」というオプションを用意するのである。本来施設の側が与えるべきエサを、わざわざ料金をとって観客に与えさせようとする実に姑息な戦略だ。エサがなければ動物は死んでしまうわけで、観客がわざわざ与えなくても飼育係が与えている。そのエサやりを客にやらせ、しかもゼニを取ることができるなら一石二鳥である。そういうわけで動物への有料エサやりという企画が考えられたのである。
しかし、エサを与えるという行為は時に危険を伴う。ライオンへのエサやりなんかはきわめて困難だ。ライオンのような肉食獣は、エサとエサを与えてくれる人間の区別がつかず、人間がエサだと勘違いするかも知れない。ピラニアのような肉食魚を飼った場合、不用意に水槽に指をつければ食いちぎられることがあるかも知れない。とにかく相手は人間じゃないのである。目の前に存在する物体のどこまでがエサで、どこからが指なのかわかっていないのである。ウミガメにエサを与えていて指を噛まれるというのは大変不幸な事故だが、相手がウミガメではなくてアヒルやペンギンなどの場合もけっこう指を噛まれそうな気がするのだ。細心の注意が必要だとオレは思うのである。
高知の水族館で、ウミガメのエサやりの時に指を噛まれた女性がいた。産経新聞の記事を引用しよう。
カメに餌、けがしたと提訴 高知の水族館に1390万請求 2011.5.23 16:17
高知市の桂浜水族館で、ウミガメに餌をあげていて指をかまれ重傷を負ったとして、堺市の60代の女性が水族館を運営する社団法人に約1390万円の損害賠償を求め大阪地裁堺支部に提訴していたことが23日、分かった。提訴は4月22日付。
訴状によると、女性は平成21年8月、友人2人と同水族館を訪れ、ウミガメの餌やりを体験。ウミガメがいる水槽の縁から割りばしで餌を与えていると、水面からウミガメが顔を大きく突き出し、女性の右小指をかみちぎったとしている。
女性は、水族館が入館者の安全に配慮する義務を怠ったと主張。水族館側は、水族館側は治療費などとして計約85万円を支払い「誠実に対応している」と説明、「指は切断しておらず、さらに請求するのは不当」と話している。
さて、指は実際の所どうだったのだろうか? それによって今回の事故の印象はかなり変わってくるのである。単なるケガなのか、それとも食いちぎられたのか。ぜひともそこを明らかにした上で裁判を進めてもらいたいのである。そんなものは指を見せれば一目瞭然だから。
少なくとも「ウミガメのエサやり」という行為に危険が伴うものであるならば、水族館側は十分にその危険性を観客に周知徹底する必要があったはずだ。「もしもウミガメに指を食いちぎられても文句は言いません」と一筆書かせてからさせるべきだったのだ。もっともそんな注意があればきっと怖がって誰もエサやりをしなくなるだろう。今回85万円の治療費を支払ったとする水族館側の対応は誠実なものだとオレは思うのだ。指がちぎれそうになるくらいのケガなら、それくらいの治療費はかかるだろう。
しかし、指を噛まれた女性は1390万円を要求している。ここでオレが不審に思うのは、噛みちぎられたのが小指であるということである。そのときにエサをあげようとしていたのならば、エサをつまんでいる人差し指や中指や親指をかまれる可能性が高い。なぜ小指なのか。普通は小指は関係ないはずだ。どうもオレはこの点が腑に落ちないのである。しかし手をひらいた状態にしていれば、たまたま小指が下に位置していれば噛まれることも十分に考えられる。
ただこの事件、そもそも2年も前に起きている。そのときは治療費として85万円を受け取ったが、2年後に「安すぎる!」と怒って提訴したのだろうか。オレは今回要求された1390万円は指の値段としては高いような気がするのだ。どうもゼニ目当ての弁護士が変な入れ知恵をして、相手が水族館だからぼったくってやろうと訴訟を提起したような気がするのである。おそらくかなりの金額の成功報酬が予定されてるのだろう。水族館の側も迷惑な話である。この訴訟をそそのかした弁護士の名前が知りたいのである。
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