2011年05月23日(月) |
節電をアピールするマンションが出た! |
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マンションを売るためにはどうすればいいのか。東日本大震災は高層マンションが地震に対して、停電に対していかに不便かということを教えてくれた。エレベーターが点検のために停止して、50階くらいまで階段で上がらなければならないという地獄を味わった居住者もいたのだ。このままでは売れなくなってしまう。しかし、そうした弱点の存在は同時にビジネスチャンスにもなる。
政府が節電の目安とする15%の節電目標に対応した「節電マンション」を丸紅が売り出すという。読売新聞の記事を引用しよう。
太陽光発電で15%減「節電マンション」販売へ
電力
丸紅が、太陽光発電装置を備えた「節電マンション」の本格販売に乗り出すことが21日分かった。
東京電力管内での電力不足が長期化する事態に備え、政府が掲げる15%の節電目標にも対応する。
第1弾は東京・世田谷区の8階建てマンション(延べ床面積約5400平方メートル、61世帯)で、近く販売を始め、入居は来年4月からとなる。
太陽光発電装置は10キロ・ワットの電力供給力を持つ。エレベーター、ロビーなど共用部分の照明、空調などの消費電力の15%程度をまかなう。
屋内照明で野菜を栽培できる施設も備え、カーシェアリング用の電気自動車も1台常備する。今後は蓄電池も設置し、計画停電などの際にも自動ドアやエレベーターが止まらないマンションの建設も検討する。
今回の記事に登場するのが8階建てということだからさほど緊急時のメリットはないのかも知れないが、販売実績がよければさらに大きな物件が登場するだろう。そしてオレが注目するのはこの記事の中の「蓄電池」の装備と「カーシェアリング」である。
太陽光発電の欠点は日中しか発電できないことだが、蓄電池でそれを貯めておけば一日中取り出して利用可能となる。風力や太陽光といった自然エネルギーの欠点は出力が安定しないことだが、蓄電池を使えばそうしたデメリットを克服できる。いかにロスのない状態で電気を貯めておけるかという研究をぜひとも進めてもらいたいのである。
もうひとつのカーシェアリングだが、今回は一台だけだから使いたくてもなかなか順番は回ってこないだろう。しかし、この電気自動車が数多く用意されていれば住民にとって車を持つ必要がなくなる。これは画期的なことだ。通勤で毎日車を使用するのでないかぎり、個人で車を所有する必要性はもともとないわけで、「必要なときだけ借りる」という利用形態は今後もどんどん普通になっていくとオレは思うのだ。クルマなんて、よほどマニアックな旧車を愛用しているか、あるいは金持ちであることを見せびらかしたくて高級車に乗る以外はプリウスのようなエコカーが現時点ではもっとも便利なわけだ。電気自動車を導入することでその先の未来を見据えた販売戦略を企画してきたのである。オレはその姿勢を大いに評価したい。
大規模な太陽光発電施設「メガソーラー」を全国に建設するプロジェクトに、ソフトバンクの孫社長が協力するということが話題になっている。原発からの撤退が不可避になった今、我々の生活が「節電」を意識しなければならなくなるのは当然だろう。我が家もできるだけこの夏はクーラー無しで過ごしたいのである。
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