2011年05月01日(日) |
ティッシュの思い出 |
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若い独身男性にとって、ティッシュペーパーとエロ本は性活・・・いや生活必需品である。オレが京都で大学生だった頃、当時住んでいたアパートの下にはエロ本の自動販売機があって、そこでは漫画「エロジュニカ」とか「エロトピア」という粗悪な紙質のエロ雑誌が売られていた。アパートに遊びに来た友人たちから、「おかずには事欠かないなあ」と冷やかされたが、残念ながらオレがその自動販売機を利用したことは一度しかない。オレの利用した「おかず」は基本的に活字媒体だったからである。無修正のDVDが当然となった今と違って、当時は想像力をしっかり働かせる必要があったのだ。
ここでオレが書いている「おかず」とは決して「玉子焼き」とか「冷奴」などのような食べ物のことを指すのではない。じゃあ何なのだと問われても答えにくいのである。「おかず」の深遠なる意味がわからないような教養のない人間はここから先を読むのをやめて欲しい。「おかずとは何ですか」という女性からの質問もすべて却下である。
さて、その生活必需品の「ティッシュペーパー」だが、当時は今よりも高かった。今は安いときはホームセンターで5箱198円くらいで売られているが、当時はその倍くらいの値段だったのである。また、武富士とかアコムとかプロミスとかアイフルの方が駅前でポケットティッシュを配布するようになるのはもっと後のことである。少なくともオレがまだ大学生だった頃は、街を歩いていてじゃんじゃんポケットティッシュがもらえるなんてことはなかったのだ。
一人暮らしをしていた当時のオレは、家庭教師以外にさまざまなアルバイトから収入を得ていた。しかし、一番に心がけたのはやはり「節約して無駄なゼニを使わない」ということである。だから食事は基本的に自炊だった。大学生協で売られている安いコメを買って大量のメシを炊き、一袋25円でもやしを買って野菜(もやし)炒めをよく作っていた。肉は実家に帰ったときにがっつり食べ、ふだんはできるだけ粗食で済ませたのである。
アパートの家賃を振り込むのに「京都中央信用金庫」という金融機関を利用していたが、それ以外にオレは、三和銀行と富士銀行のキャッシュカードを持っていた。どちらも実家に帰った時に最寄り駅の近くにあったからである。三和銀行も富士銀行もアパートからは少し離れていたので、オレは生活費を「京都中央信用金庫」の口座に入れて管理していた。ATMが朝8:30くらいから利用できて、大学の1コマ目の授業が始まる前にゼニを出せたのでなかなか便利だった。当時、他の都市銀行のATMが利用できるのは9:00以降だったはずだ。叡電の元田中の駅近くにある中央信用金庫にお世話になっていたのである。
ATMコーナーにはなぜかポケットティッシュが置かれていた。オレはゼニを出すときに必ずそのポケットティッシュをもらうことにしていた。大学に行く前に1000円とか2000円という少額ずつゼニを引き出しながら、同時にポケットティッシュもタダでGETしていたのである。必要なモノが同時に手に入ったのである。
少し足を伸ばす必要があるが、河原町今出川の交差点のところにあった富士銀行出町支店はなかなか太っ腹だった。なんとそこのATMコーナーにはポケットティッシュではなくティッシュの箱が大量に置かれていたのである。もちろんその箱は今5個一組で売られているような大きな箱ではなくてかなり薄く作られていて1/3くらいの箱の厚みだった。それでもポケットティッシュに比べれば桁違いに大量のティッシュペーパーを入手することが可能だったのである。
自転車で河原町今出川を通りかかった時、オレは必ず富士銀行出町支店に立ち寄り、ATMでゼニを出したり入れたりしてついでにティッシュの箱を手に入れた。誰も見てないわけだからティッシュの箱だけもらってもよかったのかも知れないが、それはオレの良心が許さなかったのである。たとえ1000円でも出し入れして、そのついでにティッシュをもらうというのが少なくとももらう側の礼儀だとオレは思っていた。
大学を卒業して実家に帰ったオレは、ティッシュを買う必要もなくなった。実家にはいつも大量の買い置きがあったからだ。その後富士銀行は合併統合されて消滅し、富士銀行出町支店のあった場所には今はみずほ銀行の出町支店がある。
京都での大学生活の4年間、生活に必要なティッシュのほとんどを供給してくれた富士銀行出町支店にオレは深く感謝している。もしもその太っ腹なサービスがなかったら、オレはティッシュを買うためにかなりのゼニを使わないといけなかっただろう。ティッシュを買わずに済んだそのゼニでオレは本を買ったりコメを買ったりできたのである。オレの生活を陰で支えてくれた富士銀行出町支店への感謝の気持ちをいつか伝えたいと思ってオレはこの日記を書いたのである。
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