2011年03月30日(水) |
タイから発電所がやってくる! |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
夏のピーク時の電力需要にどうやって応えればいいのか。原発への対応に終われてそれどころではない感のある東京電力に思わぬ助っ人が海外から現れた。なんでもガスタービン発電設備一式を無料で貸し出してくれるということである。なんと嬉しい提案だろうか。昔からの親日国であるタイからのこのありがたい知らせに、やはり菅直人首相は直々に謝辞を述べるべきだろう。朝日新聞の記事を引用しよう。
東電に発電施設丸ごと貸し出し タイから船で運搬 2011年3月29日22時45分
【バンコク=古田大輔】タイ政府は29日、東日本大震災による福島第一原発などの事故で電力不足に陥っている東京電力に、ガスタービン発電機2基を付属設備を含めて施設丸ごと無料で貸し出すと発表した。1基で約450トン。2基で計24万4千キロワットを供給する能力があり、船で運んで8月中の稼働を目指す。
東京電力は今夏ピーク時の電力不足を総需要の2割弱の850万〜900万キロワットと見積もっており、余剰設備がないかを国内外に打診。タイ政府がほぼ休眠状態だった非常時用のガスタービン発電機2基を貸し出すと申し出た。
1995年稼働開始の三菱重工製。貸出期間は3〜5年で、吸気フィルターや排気ダクトなど付属設備も運ぶ。全体の設置面積は1基約1700平方メートル。設置場所は検討中という。施設の分解と輸送、再組み立てなどを経て稼働は8月ごろになる。
輸送作業を担当する三菱重工によると、発電機だけを運んで日本で付属設備をそろえるより短期間で稼働できる。これだけの規模の海外移送は「世界的にも聞いたことがない」(担当者)という。
ワナラット・チャーンヌクン・エネルギー大臣は記者会見で「日本とタイは120年に及ぶ協力関係にあり、電力についても40年間にわたり提携してきた」と述べた。
発電所を新たに建設するにはかなりの時間が必要である。しかし、東京電力にとって発電量を上げなければどうしようもないわけで、今年の夏には間に合わなくとも、来年の稼働を目指してもう建設のための準備に入ってるのかも知れない。そこで「海外から発電施設ごと持ってくる」というこの方法がもっとも早くできるというわけなのだ。
大規模な発電所を建設するのは無理かも知れないが、小規模の発電所なら土地の余ってる企業で設置可能なところは多いのではないだろうか。神戸には 神戸製鋼の設置した火力発電所があって、関西電力に電気を供給している。神戸製鋼にしても低コストで発電したものを関西電力が確実に買ってくれるので安定した売り上げになるのである。この神戸製鋼火力発電所は70万KW×2の能力がある。この神戸製鋼の例のように、関東地方の臨海部に遊休地を抱える企業はこの機会に発電事業に乗り出せばいいのじゃないか。稼働し始めたら確実に利益を出せるだろう。建設費だって政府から補助を受けることができるかも知れない。原発を今後増設することは不可能だからしばらくの間首都圏は慢性的な電力不足の状態になるのだ。だから新たに発電事業に参入するのはかなり確実性の高いビジネスだとオレは思うのである。
風力発電や太陽光発電といった自然エネルギー由来の電力が総発電量に占める割合はまだまだかなり少ない。しかし、東京電力管内の発電量を増やすためにはこうしたエネルギーも活用するしかない。一つ一つはわずかな量であっても、数多く設置することでカバーするしかない。
それでもやはり暑い夏はやってくるのである。いっそのこと住民が集団疎開して、首都圏の人口を減らしてしまうという方法も検討しておくべきだろう。今の計画停電でも多くのトラブルが発生してるのに、真夏にクーラーが使えないなんてことになれば熱中症の死者が大量に出そうで、オレはそれをもっとも恐れるのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館