2011年01月29日(土) |
政治に「疎い」総理大臣がいることの悲劇 |
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以前に菅直人首相の「仮免許」発言が話題になったことがある。まだまだ見習いのような状態で首相を務めていることを自ら告白した事件だった。そのときに多くの国民が失望かつあきれたわけだが、その首相が政治そのものに関して「疎い」のならばどうだろうか。日本経済をどう立て直すのか。どうやって日本政府はこの財政赤字を克服するのか。常にそうしたことを考えるのが首相の役割だと思うのである。
財政再建の目処が全く立たないということで日本国債の格付けが格下げになったことは、少なくとも民主党政権が全く評価されていないことの表れである。国家そのものの信頼性が格下げになったのである。そうした事態に対して無関心でいた人間に果たして総理大臣として国政を担う資格があるだろうか。オレはそう憂慮するのだ。
「格付け疎い」の菅首相、質問事前に想定せず
菅首相が日本国債の格付け引き下げに関して「そういうことに疎い」と発言したことを受け、民主党で首相への情報伝達のあり方を問題視する声が出ている。
首相の発言は、27日夜に首相官邸で記者団の取材に応じた際に出た。首相は28日、記者団に、「本会議にいたので、その情報は聞いていないという意味だ」と釈明したが、取材は首相が衆院本会議を終えてから約35分後だった。
首相は取材を受ける直前、福山哲郎官房副長官らと打ち合わせをしたが、参加者によると、格付けは話題に出なかったという。党内では、「これだけ重要なテーマなのに、質問が出ることを想定しなかった首相周辺が問題だ」という声が上がっている。安住淳国会対策委員長は首相周辺に対し、取材に応じる前には首相に必要な情報を伝えるよう注文を付けた。(2011年1月28日20時57分 読売新聞)
「取材に応じる前には必要な情報を伝える」というのはどういうことなんだろうか。想定問答集のようなものを渡しておいて、それに従って答えさせるということならなんて情けないのだろうかと思うのだ。総理大臣は自分で考えなくてもいいのか。頭の中味がカラッポの人間でも、周囲が支えてくれるということなのか。そんな人間が首相の座にしがみついているということにオレは絶望するのだ。どうして早く辞めないのかと。
軍隊上層部に軍事に疎い人間が居たらどうだろうか。野球に疎い人がプロ野球チームの監督をつとめられるだろうか。受験に疎い人が進学校の教師を務められるだろうか。「疎い」というコトバは同時に「その業務にふさわしくない」という意味だとオレは考える。そう思えば今回の発言は自ら首相の資格がないことを宣言したようなものだとオレは思うのだ。
失政のために多くの失業者が生まれた。大学生の就職難という状況が発生した。生活保護受給者が増加の一途をたどっている。年間の自殺者が3万人を超えた。これらの危機的状況を変えることができるのは「政治」だけなのだ。政治というのは命に関わる問題なのである。それなのに「政治に疎い」人が仮免許気分で政治に関わろうとしている。今も多くの人が苦しんでいるのに何の手も打てない。日本はもう終わったと世界が見放すのも遠くないのかも知れない。政治が何の対策も打てないままに日本中の土地が中国資本に買われ、国民が気がついたときにはすでに日本は完全に中国の支配下になっているのではないか。オレは10年後、20年後の日本を思うのである。
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