2011年01月26日(水) |
お金を払って逃亡した謎の泥棒 |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
強盗に入られたときに、襲われた側としてはとにかく無事にその場を切り抜けたいわけで、「お金はみんな差し上げますから命だけは・・・」というのはよくある展開である。そしてスンナリお金が手にはいるならば手荒なことをしないで立ち去るというのも強盗犯のお約束である。しかし、強盗に入った側が押し入った家の家人にお金を払って逃げるという珍事が発生した。毎日新聞の記事を引用しよう。
住宅侵入:「金やるから見逃して」現金渡し男逃げる 兵庫
25日午後0時5分ごろ、兵庫県川西市小戸3の民家に男が侵入し、1階居間で住人の男性(36)と鉢合わせした。もみ合いになったが、男は「お金やるから見逃してくれや」と言い、すきを見て逃走。数分後、近くの路上で男性が男を見つけ、「お金払う言うたやないか」と迫ると、男は自分の財布から9万円を渡して逃げた。
男性は、もみ合った際、左わき腹に軽いけが。県警川西署は、男が窃盗目的で侵入したとみて、強盗致傷事件として捜査している。
川西署によると、男は60歳くらいで身長約170センチ。男性は、男から手渡された現金を川西署に提出した。署は証拠品として保管するが、検挙されなかった場合は男性に返されるという。【後藤豪】
強盗してお金を手に入れたかったのに、逆に9万円支払うことになったというなんとも哀れな泥棒である。なんだかオレは同情してしまうのである。しかしこの被害にあった側の男性の「お金払う言うたやないか」と迫るくだりは、どっちが襲ってる方でどっちが襲われた方なのか、関係が逆転してるのである。
通常の強盗犯や殺人犯というのは自暴自棄になっていて、逮捕されることで自分が社会的から完全に排除されてしまうということを懸念することもなく犯罪に走るわけだが、この男の場合は「絶対に捕まりたくない」→「金を払ってでも見逃して欲しい」という発想になったのではないだろうか。これはオレの単なる憶測なんだが、この男は教師とか公務員とか、決して泥棒であることが許されない職業であるような気がするのである。もっともどの職業でも泥棒であることは許されるはずもなく、この世で泥棒であってもOKな職業はヤクザくらいだろうか。もっとも泥棒をシノギにするヤクザというのはかなり落ちこぼれの方だろう。
なんだか間抜けなこの強盗犯にオレは同情してしまうのだ。もしかしたらこの被害者のはずの男性は屈強な感じで、強盗犯はビビってしまって、なんとか穏便に済ませてもらいたいと思ったのかも知れない。なんとも哀れな話である。
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館