2011年01月08日(土) |
家は建てないけど前受金だけはいただきます! |
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注文建築で家を建てようと思っていた人が施工業者を選ぶ場合、何を基準にすればいいのだろうか。そういう方面に知り合いがいればいいが、そうでない多くの場合は広告などを頼りに業者を選ぶと思われる。その業者が破綻寸前で資金繰りが苦しい会社かどうかを知る術はないのだ。2009年3月に倒産した注文住宅販売会社の「アーバンエステート」も破綻する数年前からすでに資金繰りがかなり悪くなっていた。
会社経営が困難になったとき経営陣はどうすればいいのか。建て直しのために工夫するのが普通だと思うのだが、アーバンエステートの場合はそうではなかったのだ。「ゼニを集めるだけ集めて工事はしない!」という意表をついた再建策(?)を思いついたのである。お客からできるだけ多くの「前受金」「先渡しの工事代金」を受け取りながら実際は何もしないか、あるいは申し訳程度に工事を開始するふりだけするというやり方でゼニをだまし取ったのである。毎日新聞から引用しよう。
アーバンエステート詐欺:27億円分、工事せず 前払い額の8割−−弁護団まとめ
注文住宅販売会社「アーバンエステート」(埼玉県川口市)の詐欺事件で、09年3月の破産申請時に住宅が完成していない493世帯が入金した前払い金総額約35億円のうち8割近い約27億円分は工事がされていなかったことが分かった。被害対策弁護団が6日、明らかにした。同県警もこうした実態を把握し、被害の全容解明を進めている。
弁護団がア社の資料を分析した。未完成世帯全体で、部分的にも進められた工事は23%分相当に過ぎない。さらに弁護団に加わった130世帯では、約85世帯は全く着工されていないか、基礎工事を終えていない段階だった。
入金時期は、未完成のうち191世帯が破産申請直前の08年12月〜09年3月。05〜07年に入金を済ませたにもかかわらず、数年間放置されていたケースも22件あった。
また、未完成の38%にあたる186世帯は、1000万円以上の前払い金をア社に入金していた。着工前の入金は通常1割程度とされるが、ア社は営業担当社員に「最低200万円」とノルマを指示し、割引オプションなどをうたうなどの手法で、顧客に高額な前払い金を要求していたとされる。
神奈川県在住の男性会社員(38)は08年夏に2200万円を前払いしたが、半年以上たった破産申請時も更地のままだった。「前払い金の5%分の無料オプション工事」という勧誘にひかれア社と契約、支払いをしたという。
会見した神田雅道弁護団長らは「遅くとも08年12月には破綻状況だったのに、前払い金を狙って客を集めていた」と、ア社の元会長の永井昭四郎容疑者(61)らを強く批判した。【飼手勇介】
破綻することがわかっていたのに客から受け取ったこの巨額のゼニはいったいどこに消えたのだろうか。債務の支払いだけに消えたとは思えないのである。もしかしたらどこかに隠し財産があって、そこに隠匿されているのかも知れない。
家を建てるために用意した資金をこの詐欺師どもにだまし取られた客の側は、このクソ会社を断じて許せないだろう。どうせ賠償されることもないだろうから少しでも客の損失を補填するためにアーバンエステート経営陣は全財産没収の上で死ぬまで刑務所にぶち込んでやれ。そのゼニを払うために客は何年かかって貯めたと思っているんだ。あまりのショックに死にたくなった方もいるはずだ。だが、こんなクソ野郎どものために死ぬ必要はない。隠し財産が暴露されて、少しでも多くのゼニが被害者のもとに戻ることをオレは願っているぜ。
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