2010年12月27日(月) |
EVハウスは日本の住宅を変えるか? |
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太陽光発電パネルと家庭用燃料電池、そして電気自動車を組み合わせて、光熱費とガソリン代を実質ゼロにしてしまうという「EVハウス」が来月発売されるという。場所は初の量産型電気自動車「リーフ」を売り出す日産自動車のお膝元の神奈川県である。このニュースを伝える読売新聞の記事を引用しよう。
光熱費実質ゼロ、「EVハウス」来月発売
全国で初めて日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」や太陽光発電パネルを備えた一戸建て住宅「EVハウス」が来年1月、横浜市都筑区で発売される。
同市青葉区に本社を置く工藤建設(工藤英司社長)が建設、分譲する。来年1月に5戸、5月をめどに10戸の計15戸を販売する計画だ。
EVハウスは、鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積約113平方メートル。断熱性に優れた構造で、リーフのほか、太陽光発電パネル、家庭用燃料電池「エネファーム」、LED照明などを備えている。試算では、余った電力を電力会社に売ることで、住宅の光熱費と車の充電代金が実質ゼロになる。価格はリーフの代金込みで約6000万円となる見込みで、周辺の住宅相場(6000〜7000万円程度)より低く抑えたという。
工藤社長と日産などの幹部は17日、EV先進県を目指す松沢成文知事を訪れ、EVハウスをPR。工藤社長は、「新しいライフスタイルを神奈川から提案したい」と話し、松沢知事は「素晴らしい取り組み。県としてもできる限り応援していきたい」と応えた。
来年1月22日に販売開始。購入希望者が多い場合は、抽選となる。見学の予約などは今月23日から、日建企画(0120・915・422)で受け付ける。(2010年12月19日19時54分 読売新聞)
オレはこの記事に少し疑問を持ったのである。たとえ照明器具を消費電力の少ないLED証明にしたとしても、太陽光発電で一家の電気がすべてまかなえてしかも車の充電までも可能なのだろうか。だが、もしもそれが可能なんだったら画期的なことである。日本中にこの「EVハウス」と「日産リーフ」が普及すれば、CO2の排出量を劇的に減らすことが可能なのだ。世界に先駆けて日本が排出量の大幅削減を達成できるのである。今回はたった15戸だが、これがたちまち全部売れるなんてことになれば同様の住宅を販売する業者は次々と出てくるはずだ。エコ住宅のモデルとしてこの「EVハウス」が全国に普及することで、さまざまな波及効果が期待できるのである。
ただ、この価格の6000万円が横浜市ではなくてもっと地価の安い田舎だったらどれくらいまで下げられるのだろうか。土地価格がタダのような田舎で3000万円で販売できるならばもっと普及させやすいと思うのである。もっとも土地がタダの田舎ならば普通の家はもっともっと安く建てられるので余計に売りにくいかも知れないが。
たとえ割高であっても何かにこだわった家に住みたいという方は多い。屋根に芝生を生やす草屋根の家を建てる方もいる。良好なコンディションを維持管理するのはとっても大変なんだが、それでもあえてこだわるのである。この「EVハウス」も同じことで、これまでにも個人的に工夫して建てようとした方はいただろう。それが住宅メーカーから完成品として販売されればかなりコストを下げることが可能になるはずだ。
神奈川県の松沢知事はこの取り組みを「県としてできるかぎり応援したい」としている。固定資産税の減免などの形で建てた方になんらかの特典があればいいと思うのだが、固定資産税は県ではなくて市町村に入るのでそのあたりの調整が必要だろう。
EVハウス、もしも関西の住宅メーカーも売り出してくれるならば、その価格にもよるが自分の家の建て替えにもぜひ検討してみたいのである。
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