2010年07月04日(日) |
クルマが川に流されました・・・ |
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奈良県を流れる大和川に、大城橋と呼ばれる沈下橋(潜水橋)(←クリックすれば動画が見られます)がある。増水の時はこの橋はそのまま川の中に水没するのである。水の抵抗がないように欄干もなく、2mほどの幅なのでもちろんクルマのすれ違いもできない。手すりや柵やガードレールなどがないわけで、うっかりすれば落ちるから歩いて渡るのも少し怖いかも知れない。自転車やバイクで運転を誤ると即転落である。まして増水時には橋の上を水が流れるわけだから、渡ろうとすることはかなり危険な行為である。その大城橋を、大雨で増水してるのにも関わらず渡ろうとしたドライバーがいたのである。産経新聞の記事を引用しよう。
増水で橋から車転落 運転手は自力脱出、奈良2010.7.3 23:48
3日午後1時50分ごろ、奈良県河合町と斑鳩町を結ぶ大城橋で、通行中の乗用車が大和川に転落した。運転していた斑鳩町の男性(67)は、とっさに窓を開けて脱出、泳いで岸にたどり着き無事だった。車は下流に流された。
西和署によると、橋は増水時に冠水する「沈下橋」で、欄干は設置されていなかった。大雨で水かさが増したため、河合町が通行注意を促す警告灯を土手に設置していた。男性は同署に「橋の途中までは冠水していなかったので渡れると思った」と話している。
大阪管区気象台によると、河合町と斑鳩町にはこの日午前10時すぎと午後4時前に大雨洪水注意報が発令された。
車が流された下流にはJR関西線の鉄橋があり、JR西日本は午後2時すぎから約40分間運転を見合わせ、10本が部分運休するなどした。
クルマはどこまで流されていったのだろうか。すぐ下流にはJR関西線の鉄橋があるわけで、そこにぶち当たって鉄橋を破壊すれば大惨事になる。そんなところにクルマを流してしまったという、全くもって迷惑なジジイである。クルマを押し流してしまうほどの水流があったということは、橋はほとんど水没していたはずである。そんなところにどうしてクルマを乗り入れたのだろうか。雨で増水した川の水はおそらく茶色く濁ってるはずだから橋なんて全然見えなかったはずである。そんなところにクルマを乗り入れるなんて・・・とオレはその命知らずの走りにあきれてしまうのだ。
川の流れの力はけっこう強力なのである。オレがまだ大学4回生のころだから1982年の夏だ。8・1豪雨と呼ばれた集中豪雨で松原市が広範囲に水浸しになったことがあった。そのときオレは近畿大学が主管した西日本大学サイクリング部連盟のラリーで浜松にいた。天竜川もかなり増水していた。その増水する天竜川沿いに走る予定だったが、道路が冠水していたのである。向こう見ずな一回生が「先輩、これくらいなら大丈夫ですよ!」とその流れの中に自転車を乗り入れたが、川に流されてたちまち転倒し、みんながあわててその一回生を救助するということがあった。この大城橋がもしも冠水していたらそこを歩いてでも強引に渡るなんてことは危険すぎるのだ。
川がそんな危険な状態なのにクルマを乗り入れたその判断力の悪さは特筆に値する。しかし、窓から脱出して泳いで岸にたどり着いたという部分の行動力は67歳とは思えないのである。いったいどちらがこの方の本性なんだろうか。
川に流されたクルマはいったいどこまで流れていったのだろうか。この男のせいでJR関西線では列車を運休させているわけで、迷惑なことこの上ないのである。大雨洪水注意報が発令されるくらいだからかなり増水していたはずで、もちろん午後1時50分だから暗くて見えないなんてことでもない。橋だけならさほど水の抵抗がなかったのに、そこにクルマが通りかかって、濁流の流れが遮られたことで水は破壊力を増したということかも知れない。きっと世の中にはそんな危険な橋に、バイクや自転車で突っ込む輩もいるのだろう。今回クルマが流された方と同じ程度の連中はそこらにいくらでもいるだろう。
ずいぶん昔にオレはこの大城橋を自転車で渡ったことがある。そのときのことを思い出して、もう一度行きたくなったのである。もしも増水していたら決して渡らないけれども。
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