2010年07月05日(月) |
教会への連続テロ、犯人捕まる |
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2008年9月以降、関西のプロテスタント系の教会に対する連続テロが起きていた。消火器を投げ込むなどという乱暴な手口で破壊行為が起きていたのである。同一犯による犯行ということは想像できたが、なかなか犯人は捕まらなかった。その教会テロ犯がやっと逮捕されたのである。どういう動機だったのだろうか。読売新聞の記事を引用しよう。
消火器投げ込み男「牧師に願い聞いてほしかった」
大阪府警捜査1課と池田署などは4日、同府豊能(とよの)町光風台5、無職池田康政容疑者(29)を器物損壊容疑で逮捕した。
近畿地方では2008年9月以降、プロテスタント系の教会や付属施設に消火器などが投げ込まれる事件が72件相次いでいた。池田容疑者は「全部自分がやった。牧師に願いを聞いてほしかった」とすべての犯行を自供した。池田容疑者は全事件の犯行日時や場所を記した日記や、プロテスタント系教会の住所録などを所持しており、府警は裏付け捜査を進める。
発表では、4月27日午前4時頃、大阪市旭区の「日本基督教団森小路教会」の木製扉に消火器を投げ付け、扉を壊した疑い。複数の防犯カメラにミニバイクの男が映っており、映像から池田容疑者を割り出した。
池田容疑者は約5年半前から兵庫県川西市のプロテスタント系教会に熱心に通っていた。教会では掃除に励み、信者の子どもを車で送り迎えするなど熱心に活動していた。
ところが、親しかった牧師が07年5月に教会を去ってから様子が変わり、家族に「裏切られた」などと口走るようになったという。
一連の事件は今年4月末までに大阪府で44件、兵庫県で22件、京都、滋賀両府県で各3件発生。うち大阪府内の約60教会には犯行を打ち明ける15種類の手紙が届いていた。手紙は匿名で、「教会に迷惑をかけた」「親や友だちに不幸が続き、教会を攻撃すれば止まると思った」などと書かれていた。池田容疑者は調べに、「自分が送った」と話しているという。(2010年7月4日19時58分 読売新聞)
熱心な信者が狂信的なテロリストに変貌したのはなぜか。「裏切られた」と犯人の男が感じたのはどういう理由からだったのだろうか。裏切られたと思うのならなぜその気持ちを当の牧師にぶつけなかったのだろうか。なぜその衝動が、牧師個人ではなくてプロテスタント教会すべてに向かってしまったのだろうか。どうもそれがオレには不思議なのである。強い信仰心が屈折すれば、強い破壊衝動になったということなのだろうか。
オレの友人にはプロテスタント系の教会に通う方もいる。もしもこの教会テロが中にいる人に危害を加えるような結果につながったら・・・と思ってオレは心配していたのだ。だから犯人がこうして検挙されたことでほっとしているのである。
事件が起きて、犯人が検挙されるといつもオレは「また無職か・・・」と思う。」29歳無職のこの男はどうやって生計を立てていたのだろうか。親のところに同居していたのである。父親は教会テロを繰り返し続ける我が子に対して「おまえがやったのか?」と問いただしたこともあったという。もちろん本人は否定したが。池田容疑者は父親(61)の病気について「不幸は神の仕業。これだけキリスト教に奉仕して、なぜ報いを受けるのか」と話していたという。熱心に信仰したのに願いが叶えられなかったというのが犯行の動機だったとすれば、精神鑑定の必要はないのだろうか。
全事件の記録を池田容疑者は残していた。それだけ几帳面な性格ならばちゃんと仕事につけると思うのである。それこそ教会テロなんかせず、自分の人生をちゃんと自分で決めて行動すればよかったのではないか。いったい何が不満だったのだろうか。それをオレは知りたいのである。もっとも精神に異常をきたした男の心には闇しか宿っていないのかも知れないが。動機が個人的な怨恨ならまだマシだ。「神の指示に従った」「悪魔がやれと命じた」などと主張されたらどうしようもないからである。
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