2010年06月10日(木) |
JR東海の社員はどうなってるんだ! |
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最近、鉄道会社の社員による不正乗車が次々と発覚しているわけだが、なんと天下のJR東海の社員が、自分たちが使ったSuica(スイカ)の使用記録を改ざんするという事件が起きていたのである。本来そうした不正を取り締まらなければならない側が不正を行っていたわけでかなり問題である。読売新聞の記事を引用しよう。
JR東海、不正乗車関与で社員5人を懲戒解雇
JR東海は9日、社員がICカード乗車券を悪用して不正乗車を繰り返していた問題で、新たに社員78人の関与が判明したとして、懲戒解雇や出勤停止などの処分にしたと発表した。
既に発覚している桑名駅(三重県桑名市)での不正を含め、関与した社員は合計85人に上る。同社はさらに、監督責任があるとして、厚地純夫・営業本部長を減給10%(1か月)とするなど、管理者34人も処分。全体の処分者は119人となった。
不正はいずれも「Suica(スイカ)」などのICカード乗車券を使って他社の路線に乗り、自社の事務室の処理機で記録を消去。2010年4月までの約3年半に404回、計約15万円分の無賃乗車があったという。
最も重い解雇処分を受けたのは、21〜51歳の京都駅と新大阪駅勤務の男女5人で、交通費を支給されながら無賃乗車で通勤しており、悪質性が高いとされた。
不正消去があったのは、東海地方だけでなく、東京、品川、新大阪、京都など主な23駅に及び、同社によると「ほぼ全社的に不正があった」状態で、被害者にあたるほかの事業者に謝罪し、社員らに賠償させているという。(2010年6月9日22時14分 読売新聞)
この記事によれば、Suica(スイカ)を使って他社の鉄道を利用した場合に払わなければならない運賃を、記録を消去することでごまかしていたということらしい。多くの社員が関与してることから考えてこれはどうやら組織的に行われていたようである。みんなで口をつぐんていればバレなかったわけで、誰かのたれ込みがあったのだろうか。それにしても情けない話である。懲戒解雇は当然のことだが、こんな不正行為を「みんなでやれば怖くない」と日常的にやり続けてきたことがオレには信じられないのだ。
事件に関与した78人の社員のうち解雇処分を受けたのは5人だけというのは甘すぎないだろうか。不正の質から考えて全員の解雇が相当でないのか。単なる不正乗車ではないのである。少なくともJR東海の社員が不正乗車するということは、警察官が万引きをしたり消防士が放火をしたりするのと同じレベルの問題行動ではないのか。詐取した分の金額を「賠償」したということで罪一等を減じて出勤停止ということにしたのだろうか。
そしてもうひとつオレが疑問に思うのは、ICカードの記録というのはそんなに簡単にいじれるのかということなのだ。JR東海の社員が記録を削除したとしても、他社線に乗ったときにそちらでは乗車したという事実が記録されていると思うのだ。その記録のズレをどのようにごまかせるのか。あるいは今回の発覚の理由は、そのズレが存在したことから追及されたのだろうかとオレは想像するのである。
同じ方法が使えるのならば、イコカを使ってる関西でも同様の不正が存在するのかも知れない。おそらく内部調査はもう行われているだろう。
ICカードなどの記録を勝手に操作できるならば、それこそ「いくらでもタダ乗りできる夢のSuica(スイカ)」なんてドラえもんの世界のようなものが作れてしまうわけで、当然そうした偽造防止対策もしているとは思うが、ハイテク技術をろくでもないことに使う連中がいる以上、絶対的な対策は無理かも知れない。もしかしたら電子マネーの記録を改ざんしてにわか成金になる連中が登場するかも知れないのだ。中国あたりに大規模な偽造団がいて、大量のニセICカードがやってくればどうなるのかと思うのである。そういえば阪神高速の回数券がなくなった理由も、大量に偽物が製造されていたことが発覚したからだと一時言われていたなあ。
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