2010年06月06日(日) |
若者はエッチをしなくなったのか・・・ |
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大阪・桜宮のラブホテル街に異変が起きているらしい。どんどん老舗のラブホテルが廃業して、跡地にはマンションが建ったり、駐車場になったりしているそうである。桜宮といえば大阪屈指のホテル密集地帯だったはずである。浜村淳がそのゴージャスさを語ったシャンテ桜宮part2にはプール付きや二階建ての部屋があったという。今はその有名ホテルもすでに消滅し、吉田御殿などの老舗ホテルも消えた。ホテルが廃業して更地になったところが駐車場になり、そしてマンションが建っているのである。そんなところのマンションなんて誰が買うのだろうと思うのだが、他に土地の使い道がないのだろう。幸い大阪市内の便利な場所なのでマンションを建てれば売れるということなのかも知れない。
それにしてもなぜラブホテルの業績が悪くなったのだろうか? ラブホテルというのはそもそも男女があの淫らな行為をする場所である。あまり老人には縁がない場所でどちらかというと親元で暮らしていて自分の部屋でエッチできない若者が使う場所であるとオレは思っていた。少子化で若者がどんどん減少すれば自然にラブホテル需要も減少するのは自明の理である。
もうひとつの理由として、若者のクルマ離れが考えられる。昔の若者は無理をしてでもクルマを買うことがひとつのステイタスシンボルであり、そのクルマに乗ってデートしたものである。クルマの中は走る密室であり、そこでカップルは盛り上がり、そのままラブホテルにクルマを乗り入れたのである。そのクルマを持たない若者が増えた。だったら徒歩や自転車でラブホテルに行くかというとそうではない。ラブホテルの多くは高速道路のIC近くや空港の近くに位置していて、自転車や徒歩で行くには不便な場所が多いのである。クルマを持たない若者が増えれば、ラブホに行くのが困難になるのは当然である。
ラブホテルに行かないということは彼らはどこでエッチなことをしているのだろうか?いや、もしかしたら彼らはそういうことをしない・・・つまり今の若者全体として、エッチなことをしなくなってきているのではないだろうか。昔は他に娯楽がなかったので若者はセックスという娯楽に熱中したわけだが、今は他に面白いものがたくさんあるのでセックスも「遊びの中のひとつ」程度に格落ちしてしまったのではないか。そんな気がするのである。
ラブホテル従業員の話によると、ホテルに入ってもベッドを使わない若者も増えているらしい。だったら何のために入るんだ!と叱りつけたくなるが、彼らはホテルでカラオケを歌い、ゲームをし、サービスの食事を摂るためにホテルを利用するのである。だったら別にラブホテルに入る必要はない。カラオケBOXでも十分だしそっちの方が圧倒的に安い。
オレはラブホテルという存在を日本が世界に誇るべき文化だと思っている。必ず料金が明示されていて、部屋も清潔だし快適装備も充実している。照明もコントロールできるし、風呂も二人で入れるような大きなバスタブがついてるのが普通だ。バスルームがガラス張りになっていて見て楽しむこともできる。昔は「モーテル」と呼ばれた簡素な宿からスタートしたのだが、いつのまにか娯楽の要素が充実して現在の形態になったのである。西欧の「モーテル」と違って日本では「エッチの場所」として独自の進化を遂げたのである。
その文化が衰退しようとしている。これは困った事態である。世間にはラブホテルがないと困る方々が大勢いるはずだ。親元に同居している若者にとって、なかなか自宅に彼氏、彼女を連れ込んで淫らな行為にふけるのは難しいのである。行為の真っ最中に親に踏み込まれたら大変である。人目を忍ぶ不倫カップルたちも困るのである。もしも日本にラブホテルというものが存在しなかったとしたら、不倫や浮気の80%は阻止できていたという説もある。場所がなかったらどうしようもないからだ。また援助交際という行為もラブホテルがあるからこそ可能になるわけで、これも場所がなかったらどうしようもないのである。まさか自宅に連れ込むわけにもいかないからである。
ここまで書くと「だったらいいじゃん!」と思う方もいるかも知れない。援助交際が撲滅され、不倫や浮気がなくなって世の中の秩序が保たれるのはよい社会であると考えている方々である。つまりはラブホテルの存在そのものが害毒であり、そんな場所が存在するから少年は不純異性交遊に走り、オッサンは援助交際に励み、不倫に走る男女が出ると考えてる人たちである。そうした人たちは「この世からラブホテルを無くせ!」と本気で思ってるだろう。大丈夫だ。すでにラブホテルは減少しつつあるのだから。このまま若者のエッチ離れが進行していけばきわめて健全で道徳的な世の中がやってくるだろう。もしかしたら離婚も減るかも知れない。
ただ、オレはこんなことも思うのである。昔から「朝マラ勃たぬ男にはカネ貸すな」ということわざがある。これは旺盛な性欲がそのまま仕事への活力につながっているという意味である。古来言われてきた「英雄色を好む」も同様である。つまり、若者がどんどん性欲を失ってエッチをしなくなってきている時代状況というのはもしかしたら社会が活力を失って衰退していることではないのかと。もしもそういうことなら将来の日本はどうなるのだろうか。そんな不安をオレは思うのである。若者よ、もっとエッチになれ。もっとどんどん恋愛をしてくれ。ゲームを捨てよ、街に出てナンパしろ。もうすぐ50にさしかかるオッサンのオレは、自分がまだ若かった頃のことを思い出すのである。
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