2010年04月05日(月) |
がんばれ新金岡交通! |
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オレは常々タクシー代というのは高すぎると思っていた。ケチなオレはタクシーを利用することなどほとんどないのだが、タクシーの利用者が少ないのはとにかく料金が高すぎることが原因だと思ってきたのである。もしも妥当な運賃ならもっと多くの方が利用するに決まっている。
タクシードライバーの収入を増やすには運賃値上げではなくて台数を減らすことが必要だ。しかし、規制緩和によって台数は激増し、その結果空車率が上昇して一人一人のドライバーの収入は減ったのである。ここで運賃値上げをしたらますます客が離れる。今必要なのは客を増やすか、台数を減らすかいずれかなのだ。運賃値上げではないのだ。そもそも今のようなデフレ時代に逆行する運賃値上げを行えばますます利用者は減るだろう。
しかし、タクシー会社はそんなこと考えていないのである。台数を増やした結果個々のドライバーの分け前が減っても、トータルの売り上げは増えるとタクシー会社は計算する。それで増車に踏み切るのである。さらに運賃値上げで利益を増やそうとするのだ。そういう業界の慣行の中で、ワンコインタクシーで客を増やすことを意図した社長さんが少なからずいたことにオレは拍手を贈りたい。そして、その動きをつぶしてしまおうとする近畿運輸局のクソぶりにはあきれるのだ。どうせどこかのタクシー会社から賄賂でももらってこんな方針を出したのだろう。せっかく乗ってくれるお客さんの気持ちも、タクシー業界の発展も全く考えず、今のままの体制でドライバーを搾取して利益を上げようとしているタクシー会社のいいなりになっているのである。
タクシードライバーの敵は実は自分たちを搾取している元締めのタクシー会社なのだ。しかし「あいつらのせいで客が取られる」とドライバーたちを洗脳して、低料金でサービスを提供する良心的な会社を排除しようとするのが業界の論理である。そんな中で頑張るワンコインタクシー業者を取り上げた読売新聞の記事を引用しよう。
2キロ500円タクシー却下→1キロ320円
デフレ
大阪府内で最も安い初乗り2キロ500円の運賃継続を近畿運輸局に認められなかった堺市の法人タクシー「新金岡交通」が5日、1キロ320円の新運賃で営業を始める。
初乗り運賃を1キロから設定するのは、府内の法人事業者で初めて。同社では4日、計41台の屋根のあんどんから「500円」のシールをはがし、「320円」に付け替えた。
同社は2月、「ワンコイン」での営業申請を却下され、同運輸局から実質的な値上げを求められていた。このため、大阪市とその周辺地域で審査を受けなくても認められる運賃の下限(2キロ640円)に準じ、新運賃を検討。「他社との差別化を図る苦肉の策」として、初乗りを1キロ320円とし、2キロまでは250メートルごとに、2キロ超は282メートルごとに、それぞれ80円ずつ加算するシステムにした。
2キロ未満なら、初乗り2キロ640円のタクシーより安くなるのが“売り”で、同社の北野比登志社長は「不安はあるが、昼間の買い物帰り客など近距離の需要を発掘したい」とする。(2010年4月5日00時15分 読売新聞)
この新金岡交通の「初乗り320円」という苦肉の策をオレは応援したい。新金岡駅から労災病院まではワンコインの範囲内なんだが、これでさらに安くなることになる。確か1キロもなかったはずだ。駅から病院までタクシーで行くお年寄りたちはとても喜ぶだろう。ついでに団地内の近距離の客が増えることをオレは期待するのである。
タクシー会社なんかぶっつぶして、みんな個人タクシーにしてしまえば今のタクシー会社によるドライバー搾取の状況もなくなるとオレは思っている。ニューヨークみたいに個人営業にして、その営業権を売買できるようにし、営業できる台数を制限してしまえばドライバーに一定の利益が保証されるのである。また、引退するときは営業権の売却が退職金代わりになるのだ。既存のタクシー会社をすべて解体して、こうした仕組みに移行させられれば、タクシードライバーは今よりも高収入のいい仕事になるとオレは思うのである。
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