2010年04月06日(火) |
万引きしたら50万円払わされるスーパー |
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万引きは犯罪である。これはまぎれもない事実だ。では恐喝はどうか。万引きと恐喝とを比較するとどちらが悪いことなのだろうか。自分が店長をしているスーパーにやってくる万引き犯をつかまえて警察に引き渡したところで、時間と手間が掛かるだけである。だったらそれをネタに犯人からゼニを巻き上げた方が儲かる、そんなことを考えたスーパー店長がいたのである。店長、副店長、そして警備会社から派遣された万引きGメンのおばちゃん(だったらメンじゃないと思うけど)の3人が共謀して、万引き犯をつかまえては恐喝することを繰り返していたのだ。万引き犯にとっては恐怖のスーパーだったのである。うっかりその店で万引きしてしまえば後は恐喝されるという悲劇が待っていたのだ。アサヒコムの記事を引用しよう。
スーパー店長ら、万引き客から50万円恐喝容疑 岡山 2010年4月5日23時48分
万引きをした男性(48)らから現金約50万円を脅し取ったとして、岡山県警は5日、同県倉敷市の「スーパーセンタートライアル倉敷店」の店長の柴田浩司(39)=同市玉島八島=と副店長の豊見山香紀(35)=同市玉島中央町3丁目=、保安員の村田敬子(55)=北九州市小倉南区=の3容疑者を恐喝容疑で逮捕し、発表した。
県警によると、男性は昨年11月13日、パソコン周辺機器2点(計1377円相当)を盗んだとして村田容疑者に取り押さえられ、警察に引き渡された。柴田容疑者らは、その日のうちに被害弁償に訪れた男性と兄に「(男性は)約1年前から1日3回ほど来店しており、1回の被害額は1千円、1年で109万5千円だ」などと言いがかりをつけ、翌14日に約50万円を脅し取った疑いがある。
今年2月中旬、県警に「万引きをした客に金を要求しているスーパーがある」との通報があり、捜査を開始。複数の被害を確認したうえで、裏付けがとれた男性への恐喝容疑を立件したという。
柴田容疑者は昨年5月ごろに店長、豊見山容疑者は約1年半前に副店長に就任。村田容疑者は「万引きGメン」として福岡市内の警備会社から派遣されていたという。同店を運営するトライアルカンパニー(福岡市)の管理本部担当者は「事件の詳細について確認中」と話した。(西山良太)
記事を読んで小さなスーパーを予想したのだが、どうもかなり大きな店のようである。倉敷店はサティが廃業した跡に開業したということだからかなりの規模だ。そんな大きな店の店長が、万引き犯からの恐喝を副業にしていたのである。
しかし、そんなあくどいやり方がいつまでも続くわけがない。おそらく恐喝された万引き犯の間でもウワサになっていたのだろう。「あの店で見つかるとヤバイ!」などという情報が万引き仲間の間で公然の秘密として語られていたに決まっているのだ。そしてついに警察へのたれ込みが行われて逮捕につながったのである。
人の弱みにつけ込むこの3人組の恐喝行為は本当に卑劣な行為である。ただ、オレは以前に日記の中で「万引きが見つかったら罰金を払わせる」ということを書いている。この恐喝グループの方々はオレの日記の暴論をただ実践しただけなのである。だからオレはこの3人を責める気にはなれない。どちらかというとゼニを払わずに商品を持ち去る行為の方が卑怯だと思うからである。
万引き犯人に対する罰金制度をきちっとルールとして明文化し、全国のスーパーでそれを実行すればこの3人の行為も「恐喝」にはならなかったのである。全国の書店やコンビニ、スーパーで発生している万引き被害を合計すればそれこそとてつもない金額になるだろう。この被害額は今のところ店側の損失になっているのだが、万引き犯を捕まえて罰金の1割を国へ、9割を店にという仕組みにすれば犯罪の抑止力にもなるし、経営の苦しい店にとっても福音となるはずだ。一日も早く「万引き罰金法」を制定して欲しいのである。
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