2010年04月04日(日) |
地下鉄を逆走させた男! |
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地下鉄の終点の駅からさらに200mも先に線路が延びているとは知らなかったのである。終点のところは普通それ以上電車が進めないようにしっかりとしたコンクリートの壁でブロックされていると思っていたが、大阪市営地下鉄の大日駅では200mも余分に線路が敷かれていたのだ。これは将来の延長を見据えたものかも知れないのだが、その行き止まりの線路に向かって電車を発進させた運転士がいたのである。昨年9月の話である。認知症の老人ドライバーが高速を逆走する事件は最近頻発しているが、まさかラッシュの乗客を乗せた地下鉄の運転士が逆走するなんて思いもよらなかったのだ。そんな大事件が半年も隠されていた。その驚きの事件について報道したアサヒコムの記事を引用しよう。
地下鉄、壁に向かって21M逆走 運転士が反対に乗車2010年4月3日
大阪市営地下鉄谷町線の大日駅(大阪府守口市)で昨年9月、大日発八尾南行き電車(6両編成)が進行方向とは逆の壁に向かって進行し、ATC(自動列車制御装置)が作動して緊急停止していたことが市交通局への取材でわかった。停止地点から壁まで約200メートルだった。市交通局は、男性運転士(37)が本来とは反対の運転席に乗り込んだうえ、赤信号も見落としたことが原因とみている。
市交通局によると、運転士は9月3日午前7時25分ごろ、進行方向を勘違いし、本来は車掌が乗る最後尾の運転席についた。車掌も間違いに気づかず、先頭車両の運転席に座った。その後、運転士は線路脇の赤信号を見落として発車。電車は21メートル進んだところで緊急停止した。朝のラッシュ時でかなりの数の乗客が乗っていたが、けが人はなかったという。
運転指令所の指示を受けた別の運転士が電車をホームの元の位置に戻したうえで、勘違いをした運転士が本来の席に移動。電車は11分遅れで再発車した。市交通局の調査に対し、運転士は「出発前の点呼で時間がかかり、焦っていた」と説明したという。
このミスについて、市交通局は国土交通省近畿運輸局に報告したが、公表していなかった。市交通局は「衝突の恐れはなく、安全上の問題はなかったが、初歩的ミスで反省している」としている。(永井啓吾)
朝のラッシュ時にこんなお馬鹿なトラブルを起こしていたのか・・・ 電車の乗客にしてみればたまらない。そのせいで遅刻してしまった方も大勢居るだろう。全くもって迷惑な話である。前と後ろを間違えて、車掌が乗り込むべき場所に運転士が乗ってしまいそのまま発車させたというのだから前代未聞である。ただ、地下鉄の場合は進行方向といっても信号がある以外は闇の世界だから景色では判断できない。信号を見落としていたらこのようなことも起こりえるのかも知れない。もっともその運転士が乗る場所を間違えたという時点で全く弁護の余地はないのだが。
もしも目の前に壁があれば、どんなに馬鹿な運転士でもその壁に向かって走らせることはないだろう。ところがその壁は200mも先にあって、しかも目の前にあったのは真っ暗な空間だった・・・ということがわかれば、「なんで壁に向かって走らせたのか?」という疑問は解ける。それでもこの大失態が許されるわけではないのだが。
今回の不祥事は半年も過ぎてから公開された。最近大阪市営地下鉄はかなりたるんでるのか、ちょっとしたトラブルが頻発している。そのたびに電車が遅れて乗客に多大な迷惑が発生してるのである。オレが勤務している学園でも大阪市営地下鉄を利用してる生徒は多く、朝に大量に延着による遅刻が出ると大迷惑なのである。授業を妨害されたことに対して損害賠償を請求したくなるくらいだぜ。この逆走事故の場合も今回初めてその中味を知ったわけだが、昨年9月の発生時には「ただの信号トラブル」程度で報道されていたはずで、まさかこんなお馬鹿なトラブルだったとは思いもよらなかったのである。
それにしてもこの逆走運転士、今も乗務しているのだろうか?
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