2010年03月06日(土) |
殺すくらいなら捨ててください |
携帯用URL
| |
|
どうかお読みになる前に←応援のクリックをお願いします! m(_ _)m
なぜわが子を殺すのか。こんなことを続けたらいつかは死んでしまうということくらいわからないはずがない。どうしたらその子は助かったのか。オレはこうした虐待の事件が起きるたびに思うのである。そんなに嫌いな子だったらなぜ捨ててくれなかったのかと。読売新聞の記事を引用しよう。
5歳餓死、虐待発覚恐れ祖父母に3年会わせず
奈良県桜井市で吉田智樹ちゃん(5)が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親のパート店員真朱(まみ)容疑者(26)が、約3年前から智樹ちゃんを同市内に住む祖父母に会わせないなど、ほとんど外出させていなかったことが、捜査関係者への取材でわかった。
この頃に、夫の会社員博容疑者(35)の借金が発覚、夫婦仲が冷え込んで、智樹ちゃんの顔を殴ったり、つねったりするなどの暴力を振るい始めたという。
県警は真朱容疑者が虐待の事実の発覚を恐れ、智樹ちゃんを自宅に閉じこめていたとみている。
捜査関係者によると、真朱容疑者は、2006年12月に妹(3)が生まれるまでは、週1回程度、智樹ちゃんを連れて実家に遊びに行っていた。
しかしその後は、智樹ちゃんを祖父母に会わせることはなく、「智樹は夫と仲がいい。夫と遊んでいる」などとごまかして、実家を訪れる際には妹だけを連れて行ったという。祖父母が自宅を訪れても部屋に入れず、智樹ちゃんと会わせないようにしていた。
また、智樹ちゃんの姿を見ないことを心配した知り合いの主婦に対しては、「夫が家で仕事をしているので智樹の面倒をみてくれる」「智樹はおとなしく、みんなの輪に入りにくい」などと説明していたという。
一方、真朱容疑者は、「約3年前に、親類の連帯保証人になっていた夫の借金が100万円ほどあることを知り、夫婦仲が冷めた」と供述していることがわかった。「智樹が夫に似ているために憎らしく、反抗的態度も取ることがあったため、不満のはけ口として虐待を始めた」などとも話している。県警は、夫婦の不仲など複数の要因が引き金になり、智樹ちゃんへの虐待がエスカレートしたとみている。
県警は5日午前、真朱、博両容疑者を奈良地検に送致した。
(2010年3月5日14時37分 読売新聞)
殺された智樹ちゃんは保育所にも幼稚園にも通っていなかった。クリスマスもお正月もお誕生パーティーも、普通の5歳の子どもがそれまでに体験するであろういろんな楽しいひととき知らずに、飢えと苦しみ、痛みの中でわずか5年の生涯を閉じたのである。なんと無惨なことだろうか。
赤ちゃんポストが以前話題になったが、オレはいっそ捨て子ポストの導入を訴える。虐待するくらいなら捨ててくれと言いたいのだ。親の愛情はなくても生きていくことはできる。殺されることよりもどんなにマシだろうか。とにかく、いらない子どもなんだったらどこかに置き去りにでもして捨ててくれる方がいい。今の時代、子どもが一人でホームレスになっていれば必ず誰かが通報してくれてその子は保護されるだろう。どこの子かわからなかったとしても、施設に入れてくれることは確かだ。
昔は近所の目があった。しかし、今の虐待はたいてい近所つきあいのない家庭内で起きている。そして親切な隣人もいなくなった。家庭の問題はそのまま家族が抱え込むしかなく、その家族が崩壊すればもうその子どもを誰も救えない。
こんなことを続ければいつかは死んでしまう・・・そのことをこの母親はどれだけ理解していたのだろうか。殺すつもりで虐待していたのだろうか。その結末に何があるのかわかっていたのだろうか。オレはその気持ちがどうしても理解できないのだ。こんなことを続けていれば後に待ってるのは破滅しかないのに、それでも続けてしまう愚かな連中がいることがオレは不思議でならないのだ。
オレはちゃんと自分のことをちゃんと愛してくれる両親のもとに生まれてこれたからこそこうして成長することができた。どこの家庭もそんなふうにわが子を愛する親たちだけだと思っていた。でも、現実はそうじゃないのだ。一年間に親の虐待によって殺される子どもたちの数は百人を超えるという。この豊かな日本で、こんな悲劇がいつまでも繰り返されることを我々はどう解決すればいいのか。オレはやりきれない気持ちになってしまうのである。もしもその虐待を受けてる子がオレの隣人ならば、オレはその命を救うために何ができるのかと。
児童虐待関連図書:
凍りついた瞳(め)―子ども虐待ドキュメンタリー
凍りついた瞳(め)―子ども虐待ドキュメンタリー (続)
新凍りついた瞳(め)―子ども虐待ドキュメンタリー
凍りついた瞳が見つめるもの―被虐待児からのメッセージ (集英社文庫)
殺さないで―児童虐待という犯罪
←1位を目指しています! m(_ _)m 週刊アクセス庵もよろしく。 投票博物館